似て非なるもの

「ここは、浅草ではありません。浅草へは都営浅草線に乗ってください」

先日、浅草橋駅前にあるコンビニに

よったとき見かけた張り紙です。

・・・なるほど。

きっとこのコンビニでは、

浅草寺への行き方をしょっちゅう

聞かれて困っているんだろうなと推察しました。

「浅草橋」と「浅草」では、

言葉は似ていても場所が

まったく違いますからね・・・。

世の中を見回すと言葉は似ていても

まったく違うものはたくさんありますよね。

たとえば、

「おたま」と「あたま」とか。

おたまでみそ汁はすくえても、

あたまでみそ汁をすくえませんし(笑)。

以前こんなこともありました。

知人に行きつけの蒸し料理の

お店に行ったと話したら、

ものすごく驚かれまして。

なんて言われたかといいますと、

「虫たべるの!???」

と。

「蒸し」と「虫」で、

ムシ違いなんですけれども(汗)。

・・・

傾聴の世界でも言葉は似ているけれども、

中身がまったくく違うものがあります。

それは、

「同感」と「共感」

です。

ロジャーズは傾聴には、

受容・「共感」・一致

が大切といったのですが、

共感と同感の違いが分からずに

なんとなく漠然と聴いている人も多いようです。

おたまとあたまを勘違いしたまま使ったら

大変なことになるように、

同感と共感も間違えて使ったら、

大変なことになります。

聴くことが大事というのは

この10年でかなりみなさんの総意を

得られるようになってきた感があります。

でも、

カウンセラーでもコーチでも、

同感と共感の違いを理解して、

使いわけている人は意外と

少ないように思います。

基本的なところを腹に落としてから

いろいろ応用するすべを学んでいきたいですね。

表面的な言葉だけでなんとなく理解するのではなく、

中身をちゃんと理解すると

目的にたどり着くことができます。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「その言葉の意味をちゃんと理解できているだろうか?」

人も言葉も、表面ではなく中身が大事ですね。

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