役に立たないという自信をもつ

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いつもありがとうございます。

時速30キロが限界の、岩松正史です。

傾聴の講座の受講生の方によくお伝えするのが

「役に立たないという自信をもちましょう」

という話です。

役に立とうとするから聴き方がおかしくなります。

結果的に役に立ったらいいなと願うのは自由です。

でも、役に立つことを目的にすると欲が出て軸がぶれます。

なぜかというと、

・役に立ちたい(願望)
・→役に立つ人間でありたい
・→役に立つ人間と思われたい
・→役に立つ人間と思いたい

自分自身への願望が、他人に投影されるのです。

「役に立ちたい」が目的になると、
好かれること、笑顔を見ることが目的になります。

すると傾聴の本来の目的である
支える、寄りそう、そのまま理解する
という軸がぶれ喜んでもらうために、

共感ではなく同感、同調して見せたり、
元気づけて笑顔を出させようとしたり、
無理くり問題を展開させてようとしたり、
提案やアドバイスを押しつけたりしはじめます。

これはすべて「役に立ちたい」という欲のなせるわざですが、
本人はそんなことには気づきません。

「相手のために」といいながら自分の中の問題を
投影しているのです。

そうならないためには、どうすればいいかというと、

一生懸命聴こうが、関わろうが、

「たいして役には立たない」

と思っていく方が変な欲に左右されて
本来の目的を見失うことなく聴くことができます。

「役に立っていないという自信をもちましょう」

というと、つまらなくなってしまった人たちが

「自己肯定感が低いですね」

などと言ってきます。

まったく逆です。

役に立ってない自信をもっているということは、

「役に立たなくても生きている価値がある」

と思っているからできることです。

他人からの承認をもらわなければ、
自己肯定できないことの方が、
よほど自己肯定感は低いでしょう。

結果的に役に立てばいいなと願うのは自由です。

でも、役に立ったかどうかは結果であって、
こちらはうかがい知れないこと。

クライエントさんが楽になればいいだけで、
自分が役に立ったか?笑顔になってもらえたか?
感謝されたかなどということはどうでもいいことです。

役に立とうがたたまいが寄りそおう、
支えよう、そのままを理解しようという傾聴の目的を
一生懸命やることにだけ集中していればいいのです。

むかし、師匠から

「岩松さんのおかげと言われたらカウンセラーはおしまいですよ」

と言われた言葉の意味が今はよくわかります。

感謝されるというと都はそれくらい自分が目立っているということ。

何となく元気になりましたくらいの方がちょうどいいのです。

役に立つことを目的にすると、
自分好かれることが目的になり軸がぶれます。

でも、

かくいうる私もつい数か月前、
どうしてもからいい人と思われたいという
欲が出て大失敗したことがあったばかりです。

ちゃんと聴けず、しばらくのたうち回りました。

自分も経験することだから余計よくわかります。

わたしたちの中には人から好かれたいという欲求があります。

でも、人を支援するときの好かれたいが
動機がそれになると相手のための支援なのか、
自分が喜びたいだけの支援なのか
よくわからなくなってしまいます。

そしてその違いを自覚できないまま
支援をしている人がなんと多いことでしょうか。

なので、支援をする役割がある人ほど
役に立たないという自信をもって聴くのがおススメです。

ほんと不思議なことですが、
役に立たない自分にOKと思って聴けているときの方が
結果的にクライエントが元気に自立していってくれたりします。

ぜひ、役に立たっていないという
自信をもって聴いてみてください。

肩に力が入らず楽にいい聴き方が
出来るようになるはずです。

<お知らせ>

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<<編集後記>>

今日は夕方に息子と焼肉の食べ放題に行ってきました。

息子も小4になってだいぶ量を食べるようになってきたので
焼肉の食べ放題はたまにだけいける楽しみでもあります。

今年の夏休みは一緒に出かけなかったので
夏休みの思い出作りもかねていますね。

90分の食べ放題ですがそんなに
食べ続けられるわけもなく(苦笑)
かなり食べ過ぎました。

かなり詰め込んだあと車で帰ったのですが、
お腹がパンパンでスピードを出すと
よからぬことが起きそうです。

時速30キロのノロノロ運転で自宅まで帰ったのでした。

今日もいい1日をお過ごしください!

■ 傾聴

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<岩松正史の著書>
・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/4刷 自由国民社


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