親切という名の自己満足がある

事故や事件日々起きているが

特に、子供に絡んだ事件、事故は苦手だ。

昨日仕事帰りの電車の中で、

スマホのニュースを見ていたときに

30代のお母さんが運転する自動車が、

バスと正面衝突して、

6歳のお子さんと一緒に亡くなった

というニュースがあった。

ご冥福をお祈りいたします。

親子二人、GWで遊びに出掛けた帰り道だったようで、

そういう事故に至るまでの背景を知ってしまうと、

かえって心が痛むことが多い。

「事故に至るまでが、どれほど楽しかっただろうか?」

「もう帰ってこない『普通』の日常生活が当たり前に流れていたのだろうか?」

想像が膨らむほど、

その後に起きた悲劇とのギャップに

心苦しくなるのでした。

自分が子育ての真っ最中にいるからなのか

とにかく小さな子供や、

子育中の親御さんが関係した、

事件、事故の話は特に苦手。

・・・

そのニュースを読みながら

うちの妻と子供たちの姿が思い浮かんできた。

わが家もよく週末わたしが仕事で留守のとき、

車で遊びに出かけてる。

そうだ。家に帰ったら、妻に

「外出するときは、運転するときは気を付けてね」

と言おうというアイディアが出てきた。

でも次の瞬間、もう一人のわたしが

その行為にストップをかけてきた。

「そんなこと言って何になる???」

その質問に答えるべく、

どうなるか想像してみた。

すると妻はきっとこう答えるだろうと思った。

「いきなり何?いつも気をつけているよ」

この答えは、妻が言いそうな答えでもあり、

私自身が同じ質問をされたら

答えそうな回答でもあった。

自分が事故を起こしたわけでもないのにいきなり

「こんなニュースがあったから、気を付けてね」

なんて言われても、

真摯に「はい、気をつけます」

なんていう人はきっといないだろう。

言われたほうが困るよなと正気に戻った。

そして気が付いた。

私は、妻と子供を心配しているふりをしながら、

実はただ自分の不安のはけ口が

欲しかっただけなんだと。

・・・

いい迷惑だと気付いたいので言うのをやめた。

そして次に、

「なぜこんなにも言いたくなったのか?」

自分の心が過剰に反応した理由を問いかけた。

ざっくり言えば

「自分も同じ子育てをしているから」

なのだが、どうもその裏には何かがありそうだ。

しばらく見つめていたら、

(自己探求するとよくあるパターンだが)

見たくなかった自分の本性が見えてきた。

「私は、休みの日にほとんど子供たちと一緒に出かけてあげることができない、自分を責めているんだ」

と。

自分を責めているからこそ、

自分が手も目も届かないないときに起きる

かもしれない出来事におびえているのだと。

もし自分が仕事で留守をしているときに、

家族に何かあれば、

休日に仕事をし続けてきた

自分のことをきっと責めるのだろうと。

だから

責任を少しでも果たしている「フリ」をするために、

妻を「注意」することで、

その罪悪感から少しでも逃れようとして、

言いたくなっていたのだと。

私は「家族を心配している」ように見えて、

「休みの日に働くことに罪悪感を持っている人」

だった。

・・・

自分の卑しい一面を見つけ、

この罪悪感をどうなくそうかと

考え始めそうになっていた瞬間、

先ほど「言わないほうがいいよ」と

忠告をくれたもう一人の自分が

またストップをかけてきた。

「罪悪感をなくそうなんてするな。お前には、お前の、今のような生活をせざるを得ないワケがあるからそうしてるんだろう?」

一瞬、厳しく聞こえるその言葉はなぜか、

悶々としかえていた私の意識を

すっきりとクリアな状態に戻してくれた。

子供と遊びたいと思いながらも、

細かくは割愛するが、

休日も仕事をしているワケが

確かにあった。

その中には、目先だけでなく、

広い意味で家族を愛したい気持ちが

含まれていることを再確認できた。

私は、自分を責めるのをやめた。

・・・

世の中、できていない一面だけを見て、

責めることほど簡単なことはない。

でも、できていいない一面とは別のところに、

何かをよりよくしたいという思いがあるがゆえに、

その道を選んでいるということも

多いのではないだろうか?

罪悪感を持つと、あたかも自分という存在全体が

罪悪感の塊であるかのように錯覚しがちだが、

本当は自分の中には愛も罪悪感も

両方ある存在であることが多い。

ただし、

罪悪感は呼んでもいないのに向こうから声をかけてくるが、

愛はこちらから見つけに行かないと

見つけらなかったりするから厄介だ。

・・・

たった一つのニュースから

自分を見つめ始めたが、

自宅につく頃には、

ほぼすべてのことが解決し、

すっきりしていつも通り家に

入ることができたのでした。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「『気づいたら責める』のではなく『気づいたら認める』」

なかなか多くの学びがある

自己探求の時間でありました。

<お知らせ>

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