私の事実を伝える

部屋の片づけをしなくて

ケンカすることも多い小5の娘ですが、

先日も、冷凍うどんが食べたいというので、

「自分で作って勝手に食べて」

といったら、ちゃんと

自分でお湯を沸かして作って食べていました。

5年生ともなると、「言えばわかる」だけでなく、

「言えばその通りにきる」ようになってきて

そういう面では楽ですね。

でも、言えば何でもできるわけでもなくて、

やめるように言っても娘がやめれないのが

「ソファー寝」

であります(汗)。

夜、テレビゲームをしたり、

スマホをいじったりしていたはずが、

いつの間にか、そのままソファーで就寝・・・。

なんてことがよくあります。

何度もくり返すので、昔だったら、

「起きろ!」

とたたき起こしていたのでしょうが、

いまはしません。

こんな風に言って、その場をあとにします。

「お父さんもう寝るから。この部屋、誰もいなくなるよ。」

すると、結構目を覚まし、

トコトコと自室に歩いて移動するのでありました。

・・・

夜中、ソファー寝しがちな娘は、

朝、起きるのも苦手です。

「早く起こして!」

と言うわりに、起こしても起きません(苦笑)。

そんな時、昔なら、

起きれずにイライラしている娘を見るとつい、

「起こしてって、自分が言ったでしょ。自業自得だ!」

なんていっていましたが、

いまは言いません。

「6時だよ。」

と、起きたそうな時間にひと声だけかけて、

それでも起きなかったら(大抵起きないので)

その後ろにもう一言、

「お父さんもう起こさないからね。」

と、「私の事実」だけを伝えます。

すると、

結構、ゴソゴソ動き出すことが多いです。

「(あなた)起きろ!」は命令形。

こういう言い方をユーメッセージ(You)と言いますね。

ユーメッセージの反対側にあるのが、

アイメッセージ(I)で、

コミュニケーションをとるときには、

アイメセージがいいといわれています。

でも、実際アイメッセーシを

「ワ・タ・シ・は、こう思う」

「ワ・タ・シ・は、こうしたい」

みたいな自己主張に使ってしまうと、

結局、なにもよくなかったりします。

アイメッセージも、いろいろな使い方があるのですが、

個人的に大切だと思うのは、

主張することに使うりも、むしろ

「お父さんはもう寝る」

「お父さんはもう起こさない」

という風に、

「私の事実を伝えること」

ではないかと思うのです。

つまり、

事実を伝えるだけなので、

それを相手が受け取るかどうかは別問題。

相手を変えようとか

分からせようと思って言うと

アイメッセージにも角が立ちます。

「事実を伝える」の逆にあるのが、

「指示」と「先回り」

です。

たとえば、こんな感じです。

「早く起きなさい(指示)。学校遅れるよ(先回り)」

子どもの頃、親から

「もう宿題はやったの?」

なんて言われて、

「いまからやろうと思っていたのに!」

と、内心イヤな気分になったことはないでしょうか?

それは、先回りされたことによって、

今の時間が無駄にされた、と思うからですね。

「いまを認めて欲しい子供。将来を心配する親」

いまを認めることが愛なのか?

それとも、将来を新派することが愛なのか?

あるいは、両方なのか?それ以外なのか?・・・。

親子愛というのは、永遠のテーマでありますな。

・・・

話をもとに戻します。

事実だけ伝えるときのポイントは

「結果を相手に任せる」

ことです。

「心配」というのは、すべて

先回りから起きてくる心理状態ですからね。

もし、自分は心配性だと思う人は、

子どもの今を認める練習をすると、

自分の心配症を減らす練習にもなります。

心配が強いというのは、

「必要以上に、結果を引き受けようとしている。」

可能性が高いので、

良くも悪くも相手に任せてみましょう。

人間、自分が引き受けられる範囲のことであれば、

そこまで心配しなくても

何とかできるものであります。

私の場合、娘が起きてこなくても、

7時くらいにもう一度

時間を伝えることはたまにあっても、

それ以上は何もしません。

遅れそうになってバタバタしている娘が、

慌てて準備しながら、何か(たぶん私)

に文句をいっていても、

「大変そうだね。」

と、ひとこと言っておしまい。

もっというと、

「起こし忘れた」と責められても。

(約束してないですし)

「スマホの目覚ましで、自分でおきなよ。」

でおしまい。

では、次に、

「結果を任せられるようになる」

ためにはどうすればいいでしょうか?

それは、たぶん自分の中にある

罪悪感と劣等感に気づくことですかね。

「いい親でないといけない」

「親の役割果たしてないのではないか?」

「子供が学校に遅れたら、ダメな親と周りから思われないだろうか?」

そいう、罪悪感とか劣等感が強いと、

つい表面の見かけを整えたくて

子どもに指示をしたくなったりするものであります。

これは、会社で部下に対する上司の態度も同じですね。

いろいろ書きましたが、

きょうお伝えしたかったことは2つです。

一つは、

ユーメッセージではなく、

ただのアイメッセージでもなく、

「私の事実を伝える」

こと。

もう一つは、

結果を任せられるようになると、

その言い方がしやすくなるだろうということで、

結果を任せられるようになるために、

「自分の中にある罪悪感、劣等感を見つめてみる。」

結局、子どもに出る態度というのは、

自分自信との関係の投影でしかないのであります。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「私の事実を伝え、結果をゆだねる。」

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2月4日土曜日です。

(翌2月5日は実用編)
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