「ちゃう」を能動語に変える

「人の話を聴いている最中に、つい話の内容に引き込まれて、いろいろ質問と会見を言いたくなっちゃうんです。」

「部屋を片付けないといけないのに、ついさぼっちゃうんです。」

「買ったばかりの本を積んで、そのまま放置しちゃってます。」

「仕事のステップアップのために、資格試験の勉強をしようと思うんだけれど、つい今日はまあいいかとサボっちゃいます。」

「ちゃう、ちゃう」いう人っていますよね。

実は、昔の私自身がそうでした(冷汗)。

「ちゃう」という言葉は、出来ていない自分を

表現するときによく使う言葉ですよね。

また「ちゃう」」には、能動的に

自分の意思でその道を選んでいるのではなくて、

自分ではコントロールできない「何か」のせいで、

「自然とそうなってしまっている」

という責任回避の心理も表れます。

よくないことが起きるのは自分のせいだと思いたくないので、

人は言い訳をするときに、よくこの「ちゃう」を使います。

傾聴するときには

「言いわけも正当な『ワケ(理由)』」

として聴いていくのですが、

それは、

「心理的にそうせざるを得ない理由があって、その道を選んでいる」

からです。

そのワケ・・・、言い換えるなら

「意味と価値」に気付くことで

心のフタがとれていったりするんですね。

・・・

人の話を聴くときは、言い訳の

意味と価値を聴いていくのですが、

そう言われても

「言い訳は、はしたない」

「言い訳しているから成長できないんだ」

という、

心のフィルター(準拠枠)を持っている人もいます。

そういう人は言い訳を聞くと

つい断罪したくなるのではないでしょうか。

そんな、

「ちゃう」とつい言いたくなっ「ちゃう」人や

「ちゃう」の言い訳をされると、

つい断罪したくなっ「ちゃう」人が

そんな自分を変えたいと思うなら、

おすすめな方法があります。

その方法とは、

「『ちゃう』を能動的な言葉に変える」

練習です。

さきほどの例でいうと、

・「人の話を聴いている最中に、つい話の内容に引き込まれて、いろいろ質問と会見を言いたくなっちゃうんです。」

 →聴きたいことが出てきたら質問をします。

・「仕事のステップアップのために、資格試験の勉強をしようと思うんだけれど、つい今日はまあいいかとサボっちゃいます。」

 →気分が乗らない日は、勉強をやりません。

・買ったばかりの本を積んで、そのまま放置しちゃってます。

 →読む気が起きないので、本は置いてあります。

・部屋を片付けないといけないのに、ついさぼっちゃうんです。

 →休みの日はゆっくりしたいので、部屋の片づけの優先順位は低いです。

なぜ、やったほうがいい(やってはいけない)と

頭でわかっているのについいけない道の方を選んでしまうのか???

それは、あなたにとってそれが「必要」だからです。

たしかに、他にも必要なものはあります。

部屋は片付いたほうがいいかもしれないし、

本も読み切ったほうがいいかもしれません。

それをしたいと思うのも本当の自分です。

でも、反対側に

今はしたくない自分であったり、

それをする(しない)ことで

物理的、心理的に「得」をする自分もいるから、

その道を選ぶのです。

得るものがないなら、絶対にその道は選びません。

「その時の気分に流されちゃいけない」

という人もいますけれども、

その感覚もまた、湧き上がってくる

自己否定の感情に流されているだけですよね。

他人に

「言葉づかいを能動語に変えたほうがいいよ」

なんて言うのは、

余計なおせっかいなのでやめましょう。

(今ここで私が書いていることも含めて)

でも、自分でやってみようと思うなら、

発言から「ちゃう」をとって

自分の意思として表現する。

あるいは、

その道を選んでいる自分にとっての

意味と価値を認めて

(まだそれが何なのか気づいてなくても)

「~している」「~することにしている」

という風に

能動的な表現に変えることで

潜在意識の中で感じている

「なりゆき任せに生きるしかない私」

から

「意味があり、選択して生きている私」

に、内面の意識を育てていくことができます。

「しちゃうのにもワケがある」

ことが腑に落ちるほど、

「ちゃう」という機会も減るでしょうし、

「ちゃう」と言い訳する他人の話にも

その人なりの必要があることが

認められるようになりますから、

言い訳も聴きやすくなるというわけです。

自分に言い訳を許せない人が

いくら聞き方の方法だけ練習しても

「言いたくなっちゃったらおしまい」

というわけです。

また、

「ちゃう、ちゃう」言うのは

自己肯定感が低い証しでもあるので、

そういう人は他の人の話を聴きながら

つい、自分と比べがちになったりします。

すると心が動いて(つらくなって)しまうので、

やはり、相手の話に集中して

耳を傾けることはできませんよね。

自分の言い訳がちゃんと聴ける人は、

他人の言い訳もちゃんと聴けるというわけです。

逆を言えば、

自分の言い訳を責めたくなる人は、

他人の言い訳にふたをしたくなっちゃう。

これもまた、自然現象であります。

「ちゃう」任せの人生がイヤならば、

自分の心の声を聴きくこと。

自分の中にあるポジティブなことだけでなく、

ネガティブな心の声を聴けると

自分が楽になり、人との関わりも

きっと楽になるでしょう。(<経験者です)

いつも同じ結論でありますが、

人間関係は、自分自信との関係が

映っているだけの、ただの鏡であります。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「言いわけもワケ。『~しちゃう』を『~している』に変えよう!」

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