最近気づいたのですが、
自動車屋(ディーラー)さんの利益というのは、
もしかして、車の販売そのものよりも
そのあとの定期点検や故障、
事故修理のメンテナンス費用が大きいのではないか?
そんな風に思いまして。
私も半年に一回は、ディーラーさんに
整備で車を持っていきますし。
似たようなもので言うと、
パソコン用のプリンターも
機械の割に格安で知られていますが、
あれも購入後のインク代が結構、
高く設定してあるからそちらで儲けを
出すのだと聞いてたことがあります。
自動車が格安とは言いませんが、
リコールとか大量に出てもつぶれないところ見ると、
利益を出す仕組み的には近からず遠からずなのかな?
と。
・・・
なんで車なんかの話を出したかといいますと、
実は先日、車をぶつけられまして。
私は不在の時に妻が子供たちと遠出して、
途中に寄ったコンビニで買い物していたら、
少し傾斜になっていた駐車場に止めていた
前に止めてあった自動車が、
パーキング&ハンドブレーキをかけてなかようで、
するする下がって来て、
うちの車にぶつかったのだとか。
(見ていないので、聞いた状況説明しかできませんが)
スピードも出ておらず、
けが人も特にいなくてよかったのですが、
おかげで8年落ちの我が家のワンボックスカーは、
バンパーだけ新品に交換してもらうことになりました。
ぶつけられたものですし、
タダできれいに直せると思うと、
値引きなどしようともせず、
ラッキーと思うだけの自分がいることに気付いて、
先ほどのようなことを思いついたのでありました。
・・・
修理の期間中、相手の方の保険会社が
代車用意してくれました。
ホンダのフィットという比較的小柄な、
でも新しいハイブリッドの自動車です。
他の車を運転できる機会なんて、
めったにないですから、
なんだかとてもうれしくなってしまいました。
小柄と言えどもなかなか良い走りで静か。
しかも燃費もかなりいい車だそうです。
修理に一週間くらいかかったので、
その間、毎日乗っていたのですが、
結構気に入ってしまいました。
気に入ったのは私だけでなく
5歳の息子も同様のようでして。
修理が終わり、レンタカーを
返しに行く最後の日の朝、
保育園に車で送っていったら
息子が訊いてきました。
息子「この車、名前なんて言うんだっけ???」
私「フィットだよ。」
そう教えてあげると、息子は、
「フィット、フィット・・・フィット・・・」
と、車を降りて、教室に向かう途中もずっと、
ブツブツ復唱しているのです。
園の敷地に入っても
「フィット、フィット・・・」
階段を上る途中も
「フィット、フィット・・・」
様子から察するにたぶん、教室についたとき先生に
「きょうフィットに乗ってきたんだよ!」
と報告でもするつもりなのでしょう。
ところが、
教室の前まで来た時、たまたま、
担当ではない先生が向こうからやってきました。
「おはよう、●●(息子の名前)ちゃん」
挨拶をしてくれました。
息子もその先生に、
「おはよう!」と元気よく返事をしたのですが・・・。
次の瞬間、
ほぼ同じタイミングで教室の中から出てきた、
担任の先生に、息子が話しかけました。
(さっきの先生はもういません)
「あのね、きょうねぇ・・・・」
担任の先生は、耳を傾けて聞いてくれています。
「あのね、今日ね・・・」
「あのね・・・」
「・・・お父さん。あの車何だっけ????」
さっきの先生に挨拶をした瞬間に、
「フィット」の文字はどこかに
吹き飛んでしまったのでした(笑)。
・・・
脳の仕組み上、反復して口に出すのは
記憶の定着上よいといわれています。
息子が何回も口ずさんだのは、
決して間違った覚え方ではありません。
でも、もう一つ脳の性質としてあるのは、
いくら繰り返しても基本的には
「文字は脳に入らない」
のです。
文字や言葉は、イメージ化されるか、
体験されたものでなければ(あるいは両方)
記憶には定着しにくいんですね。
「フィット、フィット」とくり返して言っている時点で
文字を入れようとしてるようなので
「たぶん、脳には入っていないんだろうなぁ」
と冷ややかな目で息子を見ていただけに、
期待通りの、最高の結末を見られて、
心の中で爆笑したのでした。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「文字を憶えたいときは、文字を脳に入れない」
もう少し大きくなったら息子にも、言葉を繰り返すのではない
「フィット」の覚え方を、教えてあげたいと思います。
<お知らせ>
発達理論を展開したE.H.エリクソンはライフサイクルの考え方の中で、発達の段階を「乳児期」「幼児期前期」「幼児期後期」「学童期」「青年期」「前成人期」「成人期」「老年期」8つに分けた。乳児期の課題は「信頼と不信感」、幼児前期の課題は「自立と恥」、幼児後期の課題は「積極性と罪悪感」、学童期の課題は「勤勉性と劣等感」、青年期の課題は「自我の同一性と拡散」、前成人期の課題は「親密性と孤独」、成人期の課題は「生殖と停滞」、老年期の課題は「統合と絶望」・・・。
この文章を一生懸命復唱して暗文しようと
結構大変ですよね。
文字で覚えようとしたら、
これだけで何時間(何日?)も
かかってしまいそうです。
こういうものも覚える脳の使い方の講座を、
今週末の飯田橋で開催します。
↓
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