「ぜひ」の正体

悪気があるようには思えないのだけれど、

心にざらつく、違和感を覚える

言葉というのはないだろうか?

あるとき、講座を終えた

受講生からこう言われた。

「この素晴らしい講座を、『ぜひ』全国に広げていってください!」

別のある時は、

ダイエット講座の講師を

していることを伝えたら、こう言われた

「こんど、『ぜひ』参加させてください!」

そして、

講座を開催していない地域の方から

ときどきこんなメールをもらうことがある。

「私の住んでいる街で『ぜひ』、講座を開催してください!」

この「ぜひ」という言葉が

長年、妙に引っかかっていた。

それが最近、違和感の

正体がわかった気がする。

「ぜひ」に対する違和感の正体とは

・・・

すべてとは言わないけれど、

多くの場合、

「『ぜひ!』という人は、積極的に行動する気がない」

ということ。

つまり、

「ぜひ」はネガティブ・ワード。

「この素晴らしい講座を、『ぜひ』全国に広げていってください!」

という人は、

自分では講座の素晴らしさを、

広げる気はない。

講座に

「こんど、『ぜひ』参加させてください!」

という人は、

たいていすぐには来ない。

・・・いや、ほぼ来ない。

「私の住んでいる街で『ぜひ』、講座を開催してください!」

という人は、

自分で開催できるよう、

人を集めたりする気はない。

「ぜひ」という言葉は、

「先延ばし」、「他人任せ」、「他人ごと」

を表している傾向が強いことが分かった。

行動力がある人ならば、

「ぜひ」と私に言う前に、

すでに行動に移している。

・・・

「ぜひ」と言われると、

なんとなく励ましてもらった気がするし

「ぜひ」と言われると、

とても強い興味、関心を

示してもらったように、一瞬聴こえる。

でも、

「ぜひ」は、自分の中にある

行動したくないネガティブな感情を

覆い隠すために、ポジティブ風に

発せられている言葉なのではないだろうか。

悪い言い方をすれば、

外にあるものに対して、

期待しているフリをする。

あるいは、

自分の代わりに、誰かにやって欲しい。

そんな思いが見え隠れする。

表面的な言葉だけ聴いていても

よくわからない心理というものがありそうだ。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「『ぜひ』と言わず、『そく(即)』行動」

どんなに細かな言葉にも、

言葉や言葉づかいには意味があります。

言葉に込められた意味を

ちゃんと聴きとることができれば

相手の本心を知ることができるでしょう。

<お知らせ>

自分の心のざらつきに気づいて

はじめて、相手の気持ちを知ることができます。

相手を知るには、まず

自分を知るということです。

そんな、表面的ではない、

深い心の理解に興味がある方は、

あさって10月26日、28日

大阪で定期開催される

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