「トオギチリタ」は呪文ではなかった

ゴールデンウィークの朝の電車は、

いつもと雰囲気が違い、

子供連れの家族が多いですね。

おととい会場に向っているとき、

私の横に2歳くらいの女の子が座っていました。

・・・イヤ、立っていました(笑)。

椅子の上で軽く飛び跳ねたり、

私が子供の頃そうだったように、

椅子に膝をつき、窓枠に手をかけて、

外を眺めたりしてしました。

小悪魔さんは空気は読めませんから、自由奔放。

親御さんはヒヤヒヤしている様子で

注意したりしていましたが、私にとっては

かわいい天使が横に来てくれて、

朝から幸せな気分でありました。

やっぱり子供は無条件にかわいい!

・・・

窓の外を眺めていたその女の子が、

何かを見つけて言いました。

「トウギチリタ」

「ママ、いま、トウギチリタ」

「また、トウギチリル?」

何度も繰り返される、

ゲームの●●クエストに出てくる

呪文のような言葉に耳を奪われました。

(言葉が気になる性格です)

その意味を理解しようとしたのですが、

よくわかりません。

でも、たずねられたママさんは、

当たり前にこういいました。

「そうね。たぶんまた『通り過ぎる』よ。」

と。

ああ・・・、なるほど

「通り過ぎる」=「トオギチリル」

だったんですね。

意味が分かりすっきりしたのと同時に、

お母さんというのはやっぱり

すごいなと妙に感心しまして。

過去にも同じような言葉を

聞いたことがあるだけかもしれませんが、

仮に初めて聞いた言葉だとしても、

毎日その子と関わっている

お母さんだからこそ、

わかる言葉なのかもしれないなと。

私も、言葉を入り口にした

コミュニケーションをずっとお伝えしていますが、

そのやりとりを見て思ったのは、

「言葉」は関係を作りのための

ただの手がかりにすぎないな

ということであります。

きっと昔は三世代とか、

家族が一緒にいる時間が長かったから

言葉などあえてかけなくても、

関係が保たれたのでしょう。

でも現代は、

同居も少ないし、子供も少ない。

生活の中に当たり前にあった関わりがないから、

別の手段で関わりをもとうと

するしかないわけです。

一緒にいれば、本当は

スキルなんて必要ないんだよな、

なんて思いながら、

傾聴サポーター養成講座の

会場に向かったのでありました。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「本当はどんな方法でもいいから、分かりあえていればいい」

体だけでなく心が一緒にいないのに、

スキルだけで人をわかろうなどというのは、

そもそも無理なことであります。

でも、

一緒にいられる時間が仮に少なくても

その人の言葉にはやっぱり、

その人の心を垣間見ることができる

というのも事実であります。

それが本質かどうかは別として、

やはり言葉は大切に扱わないよりは、

扱えたほうがよさそうです。

・・・

ちなみに

その女の子が「トオギチリタ」といったのは、

横の線路を走る、対向電車のことでした(笑)。

<お知らせ>

言葉など気にしなくても

よい関係が築けることを願いつつ、

それが難しいあなたなら、

まずは言葉の意味の聴き取り方を

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