先日の傾聴講座で「あいづいちの入れ方」
に苦労されている方がいまして。
何に苦労されていた方といいますと
あいづちの「深さ」です。
まあ、初めてやるワークですから
誰しも緊張するものですが、
緊張であいづちが早く、浅くなってしまって、
何か軽く感じてしまうのでした。
入れたあいづちも、話し手の会話を
邪魔しないことを意識しすぎて
「はい」「はい」「ええ」「ええ」
と隙間隙間に、細切れに入れるものですから、
何かちょっと機械的にも感じでしまいます。
やっているご本人は真剣です。
あとから感想を聞いても振り返ることは
難しそうなくらい緊張されていたので、
あいづちを「録音」をしてみました。
そして私も一回やってそれも録音し、
あとから2つの聴き比べをしたのですが・・・。
自分で言うのもなんですが、
他の参加者の方に感想を聞いても、
確かに私のうなずき相づちのほうが
「深み」があるのです。
でも何がどう違うのか口で
説明しようとすると、
ちょっと考えてしまいまして・・・。
いままで私自身
みなさんにあいづちの仕方をお伝えするときに
どちらかというと相手の話し方との
「テンポ」
のあわせ方を中心に練習してきました。
でも、録音を聞いてみると
その方が持っている課題は、
どうもテンポだけではないような気がしたのでした。
それが何なのか・・・。
自分が入れた録音を聞きながら、
その方との違いをしばらくじっと考えていました。
そして気が付いたのが、
「息づかいの違い」
でした。
・・・
普段多くの方がしている相づちは、
相手にちゃんと聞いていることを伝える
目的でしていることが多いです。
すると、
相づちの入れ方は相手に向かって
「はい、はい。えー、えー」
という感じになりがちです。
でも私があいづちを入れているとき、
必ずしもそうしていないのです。
ただ聴いていることを伝えるだけでなく、
相手の方が語る世界を
いっしょに味わおうとして
思い浮かぶ世界や感じたことをそのままに
「感じたままに」
相づちをいれています(たぶん)。
この2つのの違いが、
表面上どこに出るかといいますと、
前者の「わかっていますよ」を伝える相づちは、
相手の話と話の隙間に入れていく感じなのに対して、
後者の「感じたまま」に入れる相づちは、
相手が話している最中でもずっと
自分の心の中の声も含めてずっと
「なるほどねぇ~」
「お~~~」
「う~~ん」
「うわぁ!」
と、かぶりながら入れることも多いのです。
これを書きながらいまぴったり来たイメージは、
それぞれが自分を発信しつつも、
それが一つのハーモニーとしてまとまる
「オーケストラの演奏」
であります。
この違いをどうにかして、
参加者のみなさんが伝えられないかと思い、
とりあえず適当な表現を探して、
「息づかいを長くしてみてください」
という課題で再度相づちの練習をしてもらいました。
すると、
先ほどに比べて、
格段に受け止め具合に深みが出たのを
皆さんと確認することができました。
わたしにとっても新しい発見でしたね。
もちろんその時が完ぺきなわけではありません。
もっと練習が必要でしょう。
でも、どの方向に相づちを練習すればよいか
一つの方向性が見えた瞬間でした。
傾聴の基本中の基本であるあいづちには、
息の使い方が大切なポイントでありました。
・・・
ちょっと話は脱線しますが、
息の使い方といいますと、
私の知人に息づかいを専門に
教えている先生がいます。
日本マイブレス協会の倉橋竜也先生です。
日本マイブレス協会
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倉橋先生は1月に出版された呼吸法の本が
すでに3万5千部売れている
呼吸法の人気講師であります。
その倉橋竜也先生と7月9日に
成城で二人で講演会をします。
よかったらぜひお越し下さい。
↓↓◆「傾聴」と「呼吸」息を合わせるコミュニケーションの秘密
~ 疲れない受取り方と伝え方のポイント~
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わたし自身は、呼吸法ときくと
なにか格式が高い趣味で
おしゃれな人が楽しむイメージがあったのですが、
倉橋先生から実際に話を聞いてみて、
呼吸法に対するイメージが一気に変わりました。
試験で緊張しない呼吸の仕方とか
積極的になれる呼吸法、
さらに、
テスト勉強に集中するための呼吸
なんて言うのがあるそうです。
おしゃれな趣味ではなくて、
日常生活で使える呼吸があるんだとわかり
一気に、呼吸法に対するハードルを
下げることができました。
中には
「会話が弾む呼吸法」
なんていうのもあるそうで、
傾聴との共通点も多そうなので、、
いまからいろいろいろ質問したくて
ワクワクしています。
・・・
それはさておき、
あなたのうなずき相づちは、
ただ聴いていることを伝えるだけの
「思考型」の相づちになっていませんか?
「わかってます」を伝える相づちは「思考型」。
「感じたまま」入れる相づちは「感情型」。
思考型を一歩深めて、
一緒にその場を味わう感情型のあいづちが加えることで
身近な人とより近い関係づくりができるかもしれません。
あいづちの息づかいを見直してみましょう。
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