身に覚えがあると怒らないなんて

出先で夜、仕事上のちょっとしたミスがあり、それに対応してから夕ご飯を食べにある飲食店に入った。

少々疲れていた。
はじめて入った店で見たことがないメニューがたくさんあったので、店員さんあれこれ質問しながらA定食を注文した。
ちょっと長めの10分程待って、注文した食事が届いた。
と、思ったら私が頼んだものと少し違う品が届いた。
そこにはのっていないはずのハンバーグがのっていた。
持ってきたのが注文を受けてくれたのとおなじ店員さんだったので、すぐ気づてひとこと謝って作り直しがはじまった。
どうやら私に出すはずだったものを別のテーブルに持っていき、そちらは気にせずすでに食べ始めてしまったらしい。
事情がわかった瞬間、厨房の目の前だったのでまずい雰囲気が一瞬店内に流れた。
A定食ができるまでまた10分まった。
最初に注文してから合計20分近くたっていた。
腹ペコだったので、きっといつもの私なら機嫌のひとつも悪くなっていただろう。
でも、その日はなぜかそうはならなかった。
まっている最中、なぜ腹が立たないのか疑問に思い自問していたら、明確な答えが一つ見つかった。
この店の店員さんはたしかにミスをしたが、実は私も直前に別のミスをしていた。
自分がミスをして怒られることをリアルに想像した直後だったから、似た境遇の人に怒る気にならなかった、という自分勝手な理由が見つかった。
自分のそのありようを見て勝手だと思った。
怒りたいときには相手の欠点を鬼の首をとったかのように見つけて怒るのに、怒りたくないとき完全にスルーする。
ここでもよく書くことだが、怒るかどうかはいつも自分だけが決めている。
相手が何をしたかは問題ではない。
いつものことながら少し反省をした。
でももしかしたら私以外の人ならメニューを間違えられたくらいでは、機嫌が悪くなることなどそもそもないのかもしれない、などと思いながらこの文章を書いている。
私が私の機嫌を悪くしなかったおかげで、帰り際オーダーを間違えた店員さんがもういちど
「すみませんでした」といってくれた言葉がみょうに心にしみた。

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