徳島三好市の南に位置する、
大歩危(おおぼけ)に来ています。
昨晩は、山の上の民宿に宿泊させていただき、
今日この文章は、目の前に壮大な山々と、
土讃線最後の駅、大歩危駅を眼下に見下ろしながら、
たくさんの鳥と虫の鳴き声に囲まれて書いています。
都会の喧騒を離れて、
実に気持ちがいい朝であります。
今いる場所から車で30分ほど行くと、
世界の徒歩吊り橋10選に選ばれた
「祖谷のかずら橋」
があります。
(徳島県観光協会:http://goo.gl/LHsvyx)
長さ高さメートル。
高さ45メートルの吊り橋は
かずらとさな木で組まれた吊り橋は隙間の多く
高所恐怖症の人には不向きな橋です(笑)。
実際、橋の手前まで行って、
「やっぱり渡るのやめる」
と言って引き返す観光客の方の姿も
ちらほらと見かけました。
そんな中、5歳の息子は
アスレチック感覚で一人で余裕で
渡り切ったのを見て感心しました。
・・・
こういう「観光地」はすべて同じだと思うのですが、
その観光地が持つ歴史的な背景など
何も知らずに行くとなかなか
楽しみきれないことが多くないでしょうか?
かずら橋の場合、橋自体がそれなりに珍しい感じはして
見た甲斐、渡って見た甲斐はあります。
でも、それだけだと、
「あー、楽しかったね!」
「きれいだったね!」
だけでおしまいになってしまいます。
そういう目の前にある、見かけとあわせて
「なぜ、そこにできたのか?」
「なにがあって、今の姿になったのか?」
背景にあるものがわかると、
よりそのものに対する理解が深まり、
興味も、ありがたみもより深くなる気がします。
では、
祖谷のかずら橋がなぜできたのか???
・
・
・
その歴史は実は「謎」につつまれておりまして・・・。
「わかってないじゃないか!」
とおしかりを受けそうですが(汗)、
でも、
弘法大師(空海)がこの地を訪れたとき、
地元の民のために作った。
あるいは、平家の落人がこの地に住みついて作った
と、いう説が有力だそうです。
それだけ聞いただけても、
歴史の教科書に出てきそうな名前が並んで、
なにかロマンを感じませんか???
そして、
「空海にまつわる場所なんだ」
「平家はこのあたりにもいたんだ」
そして、この地は歴史書の中で、
ゲゲゲの鬼太郎でも有名な
妖怪「小名木爺(こなきじじい)」
が登場した場所でもありますから、
「小名木爺所以の土地なんだ」
と、知るだけでも、
何かより深く、その観光地、物、土地に
触れた感じがして、
より興味が沸いてこないでしょうか?
・・・
目の前に見えているものを見ているだけでは、
そのものに対する本当の理解もできないし、
興味もわいてこない。
そして、当然、気持ちに訴えるものもないので、
記憶にも残らない。
観光地を楽しむ姿勢と、
傾聴で人と対話する姿勢は
まったく同じだなと思うのであります。
相手の話を聞いてあげるとか、
そんな大それたことではなくて、
ただ目の前にいる人を見かけと行動で判断しない。
今目の前に現れている人と現象の背景(歴史)に
関心を寄せて聞いてさえいれば、
理解というのは自然と深まって
いくものではないでしょうか。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「見えているものには裏があり、その裏をわかろうとするだけで十分。」
あと3日くらいこの場所にいると、
汚れきった心をもう少し
洗い清められそうな気がしますが(笑)、
夏休みも今日で終わり。
明日からまた楽しく、仕事しましょう!
<お知らせ>
相手の心の背景を聞き取りたいなら、
傾聴を学ぶのをお勧めしたいですね。
自分と違う、他の人の人生に
味わい深さを感じることでしょう。
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