「気持ち」のくり返しはただの入り口

<イベント情報>
●【8月のワークショップ】オンライン
「カウンセリングマインド勉強会」※見逃し配信あり
・8月15日(火)20:00~22:30
https://note.com/iwamatsu01/n/n3f17076d24f8

●【茶話会 in 飯田橋】
東京飯田橋のJKDA本部で少人数の茶話会を開催
・8月9日(水)13:00~15:00
・8月11日(金祝)13:00~15:00
一般2000円、メンバー1000円
会場は自動返信メールに記載(飯田橋駅2~5分)
https://jkda01.jp/p/r/eEjiUpLo

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傾聴サポーター養成講座 随時受付中!
https://jkda.or.jp/school/supporter

◆オンライン体験会&説明会
・8月 2日(水) 19:30
・8月 5日(土) 19:30
・8月16日(水) 19:30
・8月27日(日) 10:00
・9月 2日(土)19:30
・9月 6日(水) 19:30
・9月20日(水) 19:30
・9月24日(日) 10:00
・9月30日(土)19:30

●時間:120分 ※質問タイムあり
●定員:4名
●参加費:参加費:¥4,000 →¥2,000 ※読者割引 (50%OFF)

体験会の詳細・申し込みはこちら
https://jkda.or.jp/info/?p=97

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いつもありがとうございます。
今晩は怪談でもしようかな、岩松正史です。

傾聴では気持ちを聴くとよくいわれます。

確かに聴きますし、くり返しもします。

でもそれは、気持ちをくり返すことが
傾聴なのではなくて、

気持ちのくり返しは
もっと大事な傾聴をするためのきっかけ作り、
あるいは準備運動のようなものです。

なぜなら、

傾聴では気持ちの出どころである
感覚を聴くために、まず気持ちから
関わっていきます。

例えば、

誰かに対して「ひどいと思います」と
「気持ち」を表明した人がいたとします。

その時聴き手は「ひどいと思うのですね」と
出来事への反応として言語化された

「ひどい」

という気持ちをただくり返ししても
対話は深まっていきません。

気持ちをただくり返せば、きっと
その後も状況説明と気持ちの
暴露がひたすら続くだけです。

(そういう経験をした使途も多いでしょう)

人は事柄や、事柄への反応として表現される
上記のような直接的な気持ちをくり返されれば

「事実としてあっています」問う意味で
「そうです」と答えます。

そのそうですには「わかってもらえている」という
内面を理解されている感覚は含まれていません。

そういう事柄と反のの話は
30分もそれを聴いていたら疲れます。
でも、

人は、自分の「感覚」を理解されたとき
わかってもらえていると感じます。

「気持ち」は「感覚」を
知るための入り口になります。

「ひどい」という気持ちが出てきたら
「ひどい。と感じるのですね・・・」と
ゆったりとかみしめるようにくり返したからしばらく待って
そのあと何か出てくるか待つ。

あるいは、

「どのあたりが、ひどいと感じるのでしょうか?」
「どこにひどさを感じますか?」
「ひどい、といいますと?」

「ひどい」の感覚的な内訳に焦点を当てて
対話をしていきます。

傾聴で聴くのはその気持ちを
そのような言葉で表現したくなった
感覚の出所です。

あるいは、

表現されたあとに残っている感覚です。

「ひどいと思います」と表現されたその言葉は
本当にその人の内側の感覚を
うまく表現できているのだろうか???

もっと複雑で曖昧な感じが
含まれてはいないだろうか???

表現したあとにしっくりこない
物足りない感じが芽生えてないだろうか???

という風に気持ちを表現しているとき(したあと)の
「実感」がどうなっているかに関心を寄せて聴きます。

今ここにある「感覚に立ち止まって考える」ことで
はじめて自己理解は深まります。

表出した言葉ではなく、その言葉が
表出されるに至った内側の感覚を分かろうとする。

それを「共感的理解」といいます。

このことから、
共感は「示してあげる」ものでない
こともわかりますね。

事柄について表現される直接的な気持ちを
くり返すだけで終わらせるのは、

「今から行くから」とLINEを何度もお送るのに
いつまでたっても家の前には決して現れない
不誠実な友人のようなものです。

気持ちのワードのくり返しは、
感覚を知るためのただの入り口です。

感覚の傾聴が本番です。

よかったらやってみてください。

<お知らせ>
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<<編集後記>>

きょう7月26日は『幽霊の日』です。

文政8年のこの日、江戸の中村座で
鶴屋南北作の歌舞伎狂言
『東海道四谷怪談』が初演されました。

狂言に詳しくない私でも知っている
毒薬のために顔半分が醜く腫れ上がった
「お岩さん」が出てくるお話です。

夏の風物詩である怪談話は、
ここが始まりなのかもしれませんね。

今日もいい一日をお過ごしください!

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