「古池や蛙飛び込む水の音」を傾聴する

<イベント情報>
●【8月のワークショップ】オンライン
「カウンセリングマインド勉強会」※見逃し配信あり
・8月15日(火)20:00~22:30
https://note.com/iwamatsu01/n/n3f17076d24f8

●【茶話会 in 飯田橋】
少人数制の茶話会、岩松にいろいろ聞けるチャンス!
・8月9日(水)13:00~15:00
・8月11日(金祝)13:00~15:00
一般2000円、メンバー1000円
会場は自動返信メールに記載(飯田橋駅2~5分)
https://jkda01.jp/p/r/eEjiUpLo

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傾聴サポーター養成講座 随時受付中!
https://jkda.or.jp/school/supporter

◆オンライン体験会&説明会
・8月 2日(水) 19:30
・8月 5日(土) 19:30
・8月16日(水) 19:30
・8月27日(日) 10:00
・9月 2日(土)19:30
・9月 6日(水) 19:30
・9月20日(水) 19:30
・9月24日(日) 10:00
・9月30日(土)19:30

●時間:120分 ※質問タイムあり
●定員:4名
●参加費:参加費:¥4,000 →¥2,000 ※読者割引 (50%OFF)

体験会の詳細・申し込みはこちら
https://jkda.or.jp/info/?p=97

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いつもありがとうございます。
次のレコーディングは9月にします、岩松正史です。

「古池や蛙飛び込む水の音」

有名な松尾芭蕉の句です。

この句を例に、事柄、気持ち、感覚
それぞれの聴き方について考えてみましょう。

まず、

この句からわかる事実の整理です。

・古い池がある
・カエルが池に飛び込んだ
・水の音がした

事柄に興味をもって聴いたら
こんな風になるでしょうか。

・カエルがいるのですね
・池があるのですね
・カエルが池に飛び込んだのですね
・その池の周りには何がありますか?
・池はどのくらいの大きさですか?
・何ガエルですか?
・カエルの大きさは?
・カエルは鳴いていますか?
・何匹いますか?
・飛び込んだときの音は大きかったですか?

完全に事情聴取です。

聴き手自身が状況を理解したいため
話し手の気持ちを置き去りにして
協力させている状態です。

ではつぎに、気持ちを聴いてみましょう。

・蛙が池に飛び込んだのを見てどんなお気持ちになりましたか?
・楽しい気持ちですか?それとも驚いた気持ちですか?
・その状況を見て1番強く感じた気持ちは何でしょう?
・もしあなたがカエル自身だとしたらどんな気持ちで池に飛び込んだと思いますか?

気持ち気持ち言われすぎて
ちょっと気持ち悪い感じです。

最後に、感覚を聴いてみます。

※聴き手の応答は(カッコ)内

(その情景を思い浮かべてみてください、どんな感じがするでしょうか?)

賑やかな感じはしない、、、
驚いたというわけでもない、、、
カエルが怖いこともない、、、
(賑やか、、、驚いた、、、怖い、、、どれでもない、、、)

何か全体が落ち着いているような、、、
静かな感じ、、、
(落ち着いているような、静かな感じ、、、)

カエルが飛び込んだ瞬間、、、
「ぽっちゃ~ん」と小石を投げ込んだような、、、
少し軽めの音が一瞬して、、、
その場にあった安定した空気が、壊されたような、、、
(空気が、壊された、、、)

・・・壊された、、、というか、
悪気なく、、、壊れた、、、みたいな感じ
(壊されたのではない、、、悪気なく壊れた、、、)

空気感は、壊れたのだけれど、、、
別に誰も怒ったり、困ったりしていないような、、、
誰も気にしていない、、、というか、、、許されているというか、、、
(許されている感じ、、、)

カエルが飛び込んだその音も、、、
自然の一部として受け入れられているような、、、
(自然の一部として、受け入れられている、、、)

「ぽっちゃ~ん」と音がしたその音は、
すぐに静寂の中に吸収されて、、、

音がしたせいで、、、かえって静寂が、、、強調されたような、、、
(音で、、、静寂が、、、強調された、、、)

再び静まりかえって池が、、、
巨大な静寂に飲み込まれていく、、、
大自然の営みというか、、、
(再び、、、静寂に、、、飲み込まれていく、、、それは、大自然の営み、、、)

すべては自然の一部、、、
という言葉がふと頭の中に湧いてきました、、、
(すべては、、、自然の、一部、、、)

いま「すべては自然の一部」、、、
そう口に出して見たら、、、なんだか、

「そうだ、私も自然の一部なんだ!」
そんな思いが湧いてきました、、、
(そうだ、私も自然の一部だ!、、、私も自然の一部なんだ!)

話し手が自分の内側に意識を向けているとき、
浮かびあがる、あるいは流れている、
曖昧だったり、複雑だったりする
感覚の流れにそのままそいながら聴きます。

これをよ心理学の傾聴のテキストでは、

「自分を消す」
「相手の世界に身をおく」
「相手の世界に自分を投げ入れる」

といったります。

余談ですが、

私は個人的には、
消そうとして「消して」いるのではなくて、
真剣に傾聴していたら「消えて」いるのだと思います。

曖昧さも、複雑さも否定せず、
聴き手の個人的な興味で遮断もせず、

気持ちを単純化させて、気持ちを
理解したつもりになることもせず、

この瞬間、話し手の中にある感覚の流れ、
複雑さ、曖昧さを、聴き手自身が身をおいて聴きます。

・事柄は、事実関係
・気持ちは、感覚が作り出したただの結果
・感覚は、話し手のリアルな本質

あなたはこの3つの聴き方、
どれが好みでしょうか?

私は、断然、感覚派です。

でも、好みは人それぞれ違います。

感覚の理解によさを感じない人に、
傾聴することを押し付けるのは
ある意味、酷です。

傾聴はしたい人がするもの。

傾聴したくない人には、
傾聴しない自由を与えて欲しいものであります。

人は感覚を共有できているときに
わかってもらえていると感じます。

感覚を聴く本当の傾聴に興味がある人は、
ぜひ、カエルになったつもりで
池・・・

ではなく、
傾聴の沼にはまって沼を感じてみてください。

そこには、

飛び込んだ人にしかわからない
口では説明できない世界があります。

<お知らせ>
傾聴上手になりたいなら、傾聴してもらって
「よかった!」と思える体験が必要です。

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『お話傾聴サービス』
https://jkda.info/ohanasi/

<<編集後記>>

発生の仕方が定まらず延期していて
ボイトレ課題曲のレコーディング、

きのう先生と話して、9月に
レコーディングする方向で調整に入りました。

そもそも、

収録がボイトレの目的ではなくて、
納得いくような歌い方を身に着けることが
目的ですから、

レコーディングは、どうでもいいといえば
どうでもいいのですが・・・。

収録を焦らずに、練習を年内中でも
続けようと思っていたのですが、
つぎに歌いたい曲が見つかりまして。

いまの課題曲は収録したら、
いったん終了することにしました。

ここ2週間、歌い方を固定させようと
だいぶ練習した成果も出ていて
少し安心して歌える部分が増えたのも
レコーディングする気になった要因の一つです。

収録日が決まったら、また
やる気と緊張感が出ているでしょう。

今日もいい一日をお過ごし下さい!

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