いきなりですが、以下の言葉を、
5歳児でもわかる言葉に言い換えて説明してみてください。
・陽性(病気の検査結果)
・本気
・深刻
・白状
・侵入
・(別に~してくれても)かまわんよ
・よろしい
・殺害
・養女
・白血病
うまくできましたか?
実はこの言葉は、先日テレビを見ているときに
息子から実際にされた質問を記録しておいたものです。
5歳児に説明しようとすると
比較的簡単なものをあれば、
とても長くなるもの。
うまく説明しきれないものもあるかもしれません。
また、
別の言い方で説明すると、
そこにまた新たに説明が必要な言葉が発生したり。
たとえば、
「本気」について私は
「頑張ること」とせつめいしたら、
「頑張るって何?」と次の質問が来ました。
また、
言い換えてしまうと、微妙なニュアンスまでは
伝えきれない言葉もあります。
たとえば、
「かまわんよ」と「よろしい」
はどちらも「それでいいです」といえそうですが、
場面により「かまわんよ」には、
「積極的に認めるわけではないけれど、まあいいということにする」
というニュアンスが含まれたりもします。
・・・
人話を理解しようと思うなら、
似た言葉でも、その言葉をその場面で使うには
何か意味があると思って、
自分の解釈で置き換えずに、
まずそのままを理解してみることが大切ですね。
・・・
また、
わからない言葉を親に質問してくる子供の姿から
人間の成長の仕組みを知ることもできます。
1.新しいものに触れる
↓
2.疑問を持つ
↓
3.質問する
↓
4.わかるまで何度も質問する
↓
5.使ってみる
↓
6.使い方を間違える
↓
7.訂正される
↓
8.学習し直しまた使う
↓
9.うまくできた体験を積む
↓
10.当たり前にできるようになる
このプロセスは一見当然のように見えて、
大人になればなるほど、この順番を飛ばそうとか、
要領よくやろうと考えすぎます。
一つ一つの体験を積まず(積ませず)
よい結果だけ得ようとすればするほど、
結果があいまいになったり、
自信を持てなくなってしまいます。
「急がば周れ」
という言葉は有名ですが、
もう一つ違う視点からいうと、
「周らなければ、急げない」
ともいえるかもしれません。
これをお読みいただいてるあなたは、
わからないことを人にちゃんと訊き、
反復し、体験を積んで物事を理解する
クセがちゃんとついているでしょうか?
また、
独りよがりに相手の話を分析して、
わかったつもりになっていたりはしませんか?
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「子供のように学ぼう」
それができないのは、
「自分はもっとできるべきだ」
という、どこかでいつの間にか手に入れた
根拠のないプライドのせいかもしれません。
大人になった今の自分の目と耳と心で、
新しい価値観を自分の中に作りましょうね。
ちなみに、
私は息子に、以下のように説明して納得してもらいました。
●陽性(病気の検査結果)
→「病気でしたよってこと」●本気
→「がんばってやるぞ!ってこと」●深刻
→「簡単じゃないってこと」●白状
→「本当のことを言うっていうこと」●侵入
→「入っちゃいけないところに入っちゃうこと」●(別に~してくれても)かまわんよ
→「気にしない。許してあげるってこと」●よろしい
→「それでいいですよってこと」●殺害現場
→「殺された場所のこと」●養女
→「本当の子供じゃないけれど、お父さんとかお母さんがいなくなっちゃったから、代わりにお父さん、お母さんになってくれる人がいて、その人に育てられた女の人」●白血病
→「血の病気」
<お知らせ>
記憶力の向上は「記憶できない自分」を
認め受け入れることから始まります。
コンプレックスがとれて積極的に
憶えたくなるだけでも記憶できる量は
圧倒的に増やすことはできます。
ある意味、記憶力の問題は「心の問題」なんですね。
「大量に、複雑なものも記憶できた」
という体験を積み、自分への信頼を見直すのに
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