「ご協力ありがとう」で伝わるか?

湘南新宿、上野東京ライン。

途中で途切れていた路線同士がつながり

一つの長い路線になり相互乗り入れになるのは

便利であると同時に、

一か所で問題が起きるとすべてに

影響が出てくるという点では

不便な時も多々あります。

上記の両線ともよく使うのですが、

両線とも事故や点検でよく止まります。

昔は、日本の電車は定時通りに動くのが普通

と思っていたいのが、

いまでは定時どおりに運行していると

ラッキー、得した!

と思うほど、遅延は当たり前になっています。

個人的な不満はさておき、

電車が遅延したときに気になるのが、

「車内アナウンス」

です。

先日も電車が遅延したときに

こんなアナウンスを耳にしました。

「電車が遅れまして申し訳ございません。ご協力ありがとうございます。」

いかがでしょうか?

この言葉に違和感を感じる人はいますか?

私は、ものすごく感じます。

どこにかといいますと、

「ご協力ありがとうございます」

の部分です。

あなたも聞いたことがあるかもしれない、

このアナウンスを聞くたびに、

「別に協力したわけじゃないけどなぁ・・・」

と心の中で突っ込みを入れてしまいます。

・・・

以前、鉄道会社で車掌をしている人から、

車内アナウンスは特にセリフが決められているわけでなくて、

先輩の様子を見ながら真似をしたりするだけで、

ほぼ車掌さんの裁量に任されている

と聞いたことがあります。

鉄道会社によっても違うかもしれませんし、

今は昔とは変わっているかもしれません。

でも、どちらにしても、

待たせた・・・といいますか、

その場でただ待たざるを得ない状況に陥った人に対して

「ご協力ありがとうございます」

は、いかがなものか?と思うわけです。

あなたがもし、街中で誰かと待ち合わせをしていて

相手が遅れてきたとしましょう。

その時にもし

「ご協力ありがとうございました」

と言われたら、違和感を感じるでしょう。

それと同じ違和感を私は、

その車内アナウンスに感じます。

そこで、

違和感の原因をたどるべく(?)

辞書で「協力する」という意味を調べてみたら、

このように出てきました。

「力を合わせて事にあたること」

・・・なるほど、

これで明快になりました。

電車の乗客は移動したいから

電車に乗っているだけで、

電車が止まった時はただ待たされているだけ。

別に、力を合わせてことには当たってはいませんし。

・・・

待たせてしまったのだから、

何か言葉をかけななければいけない

と、思う気持ちはわかります。

でも、伝えたい気持ちが心の中にあっても

伝える方法を間違えたら、

ちゃんと伝わりませんよね。

「思っているけれど伝わらない。」

そういうすれ違いって

日常生活でもよくありませんか???

まず、相手を思う気持ちが

あることが大前提として大切です。

思いやる気持ちなければ伝えられません。

でも、

気持ちが心の中にあることと、

あってもそれをちゃんと伝えられることは

まったく別のことであります。

いかがでしょうか?

このBLOGをお読みいただいているあなたは、

「想いはあるけれど、ちゃんと伝えられなかった(伝わらなかった)。」

そういう経験はありますか?

まず思う心があること。

そして、

それを伝える方法を持っていること。

この2つが両輪があって初めて

コミュニケーションがとれます。

気持ちだけでもない。

方法だけでもない。

両方ですね。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「想いを伝える方法を持っているか?」

さて今日は、

その遅延しがちな電車に乗って、

定刻通りに動いていたら

ラッキーと思うことにして(笑)。

講座開催に向かいましょう。

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何を伝えればよいか?は、

何を聴き取り理解したか

によって変わります。

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