小学校5年生になった娘は、
生まれた時から神経がこまかくて、
怖がりで、いつも親がそばにいてあげないと
何もできなない子でした。
滑り台も、ブランコも・・・。
多少興味を示しても、いざやってみると
すぐ怖くなり、やめてしまいました。
保育園に入ってからもその傾向は変わらず、
大丈夫かと心配していました。
特定の友達としか遊ばないし、
一人で絵を描いたり、モノを作ることを好みました。
小学校に入ってからも2年生まで
担任の先生から
「お昼休みはもう少しほかの子と遊んでくれるといいのですが」
と言われていました。
・・・
その娘がいまでは学童で自ら
「フリーマーケット倶楽部」
を作って、仲間を集めて
学童内で手作りのお金を使った
フりーマーケットを開催しています。
来週の月曜日はハロウィンパーティーの
実行委員長を務めています。
さらに先日。
「演劇部に入ったから、こんど劇をやるから見に来て」
と言われました。
みんなと一緒に劇の早朝練習をしています。
学童に行ったり友達と遊んだり、
そしてもちろん引き続き
一人で絵を描いたり物を作ったり、
平日は自由に動き回っています。
・・・
いつの頃から娘が変わったのか???
思い出そうとしてもよくわかりません。
小学3年生くらいになってから、
ときどき友達と遊ぶようになり・・・。
その遊ぶ友達がときどき変わるようになり・・・。
いままで他の人への不平不満が多かったのが、
(嫌なこともあるのでしょうが)
楽しい人間関係の方に意識が向くようになりました。
親はただ・・・
「ほかの子と遊んだほうがいいよ」
「滑り台チャレンジしてみたら」
「他の人とうまく関われていないと不安に感じるよ」
・
・
・
とか言わずに、
ただ、自分の中で心配をしていただけで
他に何もしていません。
最近コミュニケーションスキルブームで
「子供とコミュニケーションを、たくさんとりましょう」
などとも言いますが、
本当にそうなのかな?
と、思ったりするのであります。
コミュニケーションをとる
こと自体はいいと思うのです。
問題は、
「何のためのコミュニケーションか?」
目的の方でしょう。
親が安心したいがために
子供にあれこれちょっかいを
出すようでは、本末転倒ですよね。
(耳が痛いという方もいるかもしれません)
コミュニケーションというと、
言葉はきれいですが、
その裏に「コントロール」が隠れていないでしょうか。
子供は放っておいても、
自分が育ちたいように育ちます。
・子供の様子を見て、不安を感じている自分に気付く。
・自分の不安を子供に、投影しそうになっている自分に気付く。
・不安を抱えながら、不安とともにでも生きられる自分をつくる。
コミュニケーションスキルの
本当の効用は、他人に何かをすることよりも、
自分とのコミュニケーション力が
あがることに使われてなんぼです。
・・・
いかがでしょう?
これをお読みいただいているあなたは、
自分とのコミュニケーションは
うまくとれているでしょうか?
自分でできないことを人にやろうとするならば、
傲慢と言われてしまいます。
人との関係をよくしたいなら、
自分との関係が大切です。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「不安を抱えながら、安心して暮らせる自分でいる」
さて、その演劇の発表会が
いよいよ今日これからであります。
どれくらい役回りがあるか知りませんが、
勝手に成長した娘の雄姿を
しっかりと目に焼き付けてきましょう(笑)。
<お知らせ>
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