忙しい時、疲れている時、どうやって人の話を聞けばいいか?

講座や講演でよくいただく

質問の中に、

「自分が聴けない状態の時、
 どうやって聴けば良いか?」

があります。
・自分に余裕がない

・忙しい

・疲れている

・気になる事があり考えことをしている
そんな余裕がない時に、
他の人の悩みや不満を

きかされたらどうしますか?

答えを言います。
そんな自分が余裕がない時に

上手に聞く方法などありません。

(あるなら私が教えてもらいたいです。)
私ごとですが、
6月は大変やることの量が多い月でした。
エキサイティングな体験もあり、

得られるモノも多いと同時に

体的には疲労がかなりたまっていました。

体が疲れていると気持ちもなかなか
あがりにくい日もあります。
そんな6月が終わろうとしているある日、

疲れた体を抱えて夜自宅に帰ったら、

リビングで娘と息子が

口喧嘩をしていました。
こちらは家に疲れを癒しに
帰ってきたつもりなのに、

おもちゃの剣で叩かれたり、

ホッと一息のコーヒーを飲むのを

邪魔されたり・・・。

もちろん

子供たちに悪気はありません。

だからといって

癒される状況にもないのでした。

限界に感じた私は、

無言でその場を立ち去り、

自分の部屋に行き、

子供たちと話すことも、

お風呂に入ることもあきらめて

その日はそのまま寝てしまいました。

・・・
エネルギーが落ちている時に

誠心誠意相手のために

何かをすることなど


できるのでしょうか?
もし私が疲れた体と心のまま、

リビングにいようとしたら、

どうなっていたでしょうか?

きっと

子供たちを怒鳴りつけて

終わっていたでしょう。

自分が聴けない状態の時に

最初に考えなければいけないことは、

聞ける状態になるまで

時間と場所を変えること

です。
もし自分がどんなにしんどい時でも、

誰かのために何かをやらねばならない

と思う人がいるなら、

その人にまず必要なのは

聞き方の方法を身につける

ことではありません。

その

「自分を犠牲にしてまで


 誰かのために

  やらなければならない」

と思いこんでいる

理不尽な思い込みから

自分を解放させてあげることです。

自分に無理を強いる人は、

他人にも無理することを求めます。

そしてそれは誰もできないことだから、

できない自分や相手を見て

ますます気分を悪くして

エネルギーを落としていきます。

すると

ますます人の話が聞けなくなります。

この悪循環を断つための唯一の方法は、

人間関係の最小単位である

自分と自分との関係をよくすることです。

他人に対して親切をする前に、

自分自身に親切が出来ているかを

見直しましょう。

一番身近にいる自分すら救えない人が、

他人を救うことはできません。

自分を大切にすることは、

他人を大切にすることと同じことです。

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