いつもありがとうございます。
飲み会はウーロン茶でも酔っぱらえる、岩松正史です。
昔、ある刑事ドラマを見ていた時のこと。
認知症のご老人が施設を出て
徘徊しに外に出てしまった場面がありました。
そのとき刑事は建物を出たら左へ、
交差点に来たら左へという風に、
左→左と探しに行ったら見つかった
というシーンがありました。
その後ネットで調べてみたら、
介護の世界では、なぜか人(少なくとも日本人)は
無意識だと左に回るというのは
ある程度知られた話のようです。
しかし、
左に回るのはご老人だけではありません。
・・・
先日、2000人ほど集まる
講演会に行ったときのこと。
大きなホールにはたくさんの入り口があり、
入り口を入るとホームを囲むように
通路が左右に分かれていました。
そのときホールに入っていく
人の様子を見ていたら、係員さんは
「右も左も空いています」
と言っているのに、
ほぼ全員、9割の人が扉を入ると
左の通路に進むのです。
その様子を見ながら、
ドラマで見た通りだなと思いながら、
自分は右にあえてすすみました。
すると当然、
席は空いていたわけです(笑)。
・・・
人間の無意識というのは
コントロールすることが出来ます。
でもコントロールするためには、
自分が無意識に何をしているのか
気づかないとできません。
気付けば意識的に気付いた癖に変化をつけたり、
トレーニングをすることで
無意識が引き起こす教育することが出来ます。
でも、
自分のことなど気にせずに
いつも流れの中で生きていると
一生気付くことはできません。
「自分はどうなんだろうか?」
「自分はおかしいのではないだろうか?」
「自分はなぜ今そうしたんだろう?」
気付きは外の世界にではなく、
自分に意識を向けたとき
初めてできることです。
傾聴も同じです
相手の気持ちに気づく(わかる)というのは
相手と向き合っている自分に
意識を向けているからできることです。
そして、
その自分に意識を向けているという
本質の部分をC.ロジャーズは一致と言いました。
一致がわからないと、
相手の気持ちに気づく(わかる)ことはできません。
つまり傾聴は出来ないのです。
逆の言い方をすると、
本当に気付いたい(わかった)時というのは
本人はわからなくても一致が
起きている可能性が高いです。
さて、まず早速今日から、
左に回っていないか?
確認するところから始めてみましょうか(笑)
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