最近はあまり開催がありませんが、
ダイエット講座をしていて多かったのが、
講座に参加する直前に
「食べ収め」と称してたくさん食べてからくる人です。
「ダイエットはじめたら、食べられなくなるから・・・」
とおっしゃるのですが、
やせたいんだか?やせたくないんだか?(笑)。
「ダイエット=我慢」
という思い込みがどうしてもあるのでしょうね。
(実際は、我慢したらやせられません)
ダイエットといえば、
新年を迎えて
「今年こそ絶対ダイエット成功させるぞ!」
と決心している人も多いのではないでしょうか?
ところが残念なことに、
新年にダイエットの決心をすると
いきなり難題が襲いかかってくるわけです。
お正月に帰省したらおせち料理もあるし、
たまにあう我が子をもてなそうと、
たらふく食べ物を用意していてくれたりします。
それに正月食べるお餅は、
結構太りやすい食べ物でもありますね。
さらに、
寝正月なんかにしたら、
食べたうえに動きませんし(汗)。
生活も不規則で、夜更かしして
テレビなんか見ながら
お菓子をパクパク食べたり・・・。
食べることが「避けにくい時期」。
あるいは
「食べることが許される季節」
と脳みそが思いやすい季節であります。
・・・
例えばダイエットをしたい人が、
年明けにこんなことを言ったとしましょう。
「ダイエット中なのに、お正月食べ過ぎて、また太っちゃった。」
そんな風に言われたら、
あなたなら、どんな応答をしますか???
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①「そうだよね。お正月って、食べ過ぎちゃうよね」
②「お餅は、きな粉派?あんこ派?」
③「お餅は炭水化物、糖質でカロリー高いからね」
④「私、数の子が苦手で、食べられないんだよぁ」
⑤それ以外
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どれもありそうな応答ですね。
私も普段日常会話で話しているときなら、
躊躇なく上のどれかの応答を普通にします。
でももし、傾聴で聴いているときなら、
「⑤それ以外」の応答を間違いなくします。
どんな風に聴くかというと・・・
⑤「そっかぁ。食べ過ぎて、また太っちゃったんだぁ・・・(困ったね)」
・・・
要するに、
相手が思っていること、感じていることを
相手が感じているままに受け止めます。
これを「共感的に理解している」といいます。
ちなみに、
①~④がどんな聞き方になっているか、
それぞれ解説しますと、
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①「そうだよね。お正月、食べ過ぎちゃうよね」
→(自分の経験と照合。あるあるネタ)
②「お餅はきな粉派?あんこ派?」
→(興味本位)
③「お餅は炭水化物、糖質でカロリー高いからね」
→(分析的理解)
④「私、数の子が苦手で、食べられないんだよぁ」
→(会話泥棒)
そして、
⑤「そっかぁ。食べ過ぎて、また太っちゃったんだぁ・・・(困ったね)」
→(共感)
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・・・
「相手をわかる」と一言で言っても
色々なわかり方があります。
・お正月にお餅を食べたという事実分かる
・お餅は太りやすい食べ物だと分かっている
・目の前の人が、太ったということがわかる
・あんこが好きだと分かる
・やせたい人だと分かる
・やせられない人だと分かる
・言い訳ばかりしている人だと分かる
・困っているのがわかる
・どうしてやせたいのか理由がわかる
・やせた後の自分に何を期待しているのかわかる
・・・
たった一行の会話でも、
「わかり方」の種類を上げったらきりがないですね。
なので会話は何を聞いたかより、
「どう聞いたか?」
により、理解できることが変わります。
安易にわかったつもりにはなれないということですね。
「何を」わかったかが大切です。
同じ話に対する聴き方を変える
スイッチをたくさん持つと
人間関係の幅が広がります。
<お知らせ>
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明日、土曜日開催の後は2月4日の大阪です。
・・・そしておそらく今週中に、
人生初!3月の名古屋での開催の
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今年ももっと日本全国に広がりますように(願)!
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