失敗したあとの世界に意味がある

谷町6丁目の駅から、大国町に行こうと

本町経由でいってみた。

すると本町の地下鉄の乗り換えは、

思った以上に距離があった。

そこで帰りは、違うルートで帰ろうと思い、

大国町から天王寺経由の谷町線で

帰ってみることにした。

すると今度は、天王寺まで行き、

乗り換える谷町線の電車を

待っているがなかなか来ない。

スマホの路線検索だと

電車に乗れば19分で行けるはずなのに、

電車の待ち時間が「10分」も

あることにがっかりした。

仕方ないのでいつも通り

スマホをいじって時間を過ごしていた。

やっと電車が来たので乗り、

そのままスマホに集中していた。

スマホをいじっていると、

次の駅の到着を知らせる車内放送が流れた。

「してんのうじゆうひがおかまえ」

聞いたことがない駅名にふと我に返った。

「してんのうじゆうひがおかまえ?」

電車は駅に着いた。

先ほど10分も待ったのに、もしかして

逆向きの電車に乗ってしまったのではないか思い

とっさに電車を降りた。

スマホで現在地の確認が終わる前に、

電車はそそくさと扉を閉めていってしまった。

・・・

結果的に、先ほど乗っていた電車は

目的地域の電車であっていたとわかった。

またそこで、次の電車を10分待つことになった。

19分で行けるはずの谷町4丁目には、

+10分+10分で、39分かかることになった。

慣れない町に来て、知らない電車に乗っていたのに、

スマホに集中して失敗をした自分が嫌になりかけた。

電車が去った駅のホームは静まり返っていて、

私ともう一人しか人影はなかった。

「とても静かな、ほとんど人がいない駅にいまじぶんはいる。」

その時になってはじめて、

今ここに自分がいることを感じた。

そうしたら、なんだか嬉しい気分になってきた。

何が嬉しいかというと、ひとつには

今自分がいる場所は、降り間違えなければ

たぶん一生来ることはない場所だ。

「できなかったはずの経験ができている」

のが嬉しかった。

さらに、

間違えて降りなければ一生知らなったはずの駅名は

間違って降りたことで、すでに

私の人生の中で「知った駅」に変わった。

もう二度と間違えて降りることはない。

その確信を持っている、

少し学習し、成長した自分が嬉しかった。

・・・

失敗という言葉は、ずいぶんと

ネガティブなイメージがあるが、

失敗とはただの「変化」に「失敗」と

ラベルを貼っているだけにすぎないと思う。

確かに一度、失敗するとそのあと一生、

「失敗しなかった人生」

に戻ることはできない。

でもそれは、成功も同じで

一度成功すると、もう二度と

「成功を経験しなかった人生」

に戻ることはできない。

変化に「いい出来事」とラベルを貼ることを

「成功」

と呼び、

「悪いできごと」とラベルを貼ると

「失敗」

と呼ぶ。

もともと両方とも同じ「変化」でしかない。

仮に失敗というラベルを貼ったとしても、

変化しただけから、

その後がすべてが悪いことばかりとは限らない。

・失敗したこと自体に、よき意味や価値を見つるのは難しいかもしれない。

・失敗そのものから、よき学びを得ようとするのもいつもはできないかもしれない。

でも、

変化したあとの世界の中には、

変化しなければ体験することが

できなかったはずの世界が必ず待っている。

ならば、

失敗そのものにではなく、

新しく展開された変化後の世界の中に、

別の意味と価値を見つけることくらいは

できるのではないだろうか?

例えば、

急な失業は喜べないが、

いままでなかなか一緒にいたくてもいられなかった

子供と一緒に過ごす時間が増えたとか。

あるいは、

やりたかった家事ができる時間が増えたなら、

その事実をの受け止め方は、

自分で選んで決めることができる。

大きな失敗はダメージが大きい。

でも、だからといって、今持っている別の良きものを

すべて無視してなかったことに

してしまうのは、残念すぎる。

予定になかった場所にいるという現実を、

「来てしまった」で終わらせることもできる。

でも「意外な体験ができた」と意味を持たせることもできる。

もう二度と間違えることはなくなったという事実を

「学びたくもない学習をしてしまっただけ」

ということもできる。

「失敗の確率が減った分、得をした」

ということもできる。

現実が悲劇なのではなく、

現実への意味付けの仕方が悲劇を作る。

そして意味は自分で決められる。

今目の前にある事実の中に、

よき意味を持たせようとすることは、負けおしみではない。

悪い意味ばかり持たせようとすることが、

悲観的過ぎるだけだ。

よき意味づけは人生をよりよくするための意欲。

今ある現実の中に、よき意味づけをすることで

人は失敗した過去を抱えながら

今を生きることができる。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「失敗そのものに肯定的な意味を見づけをしようとするより、今目の前の現実の中によき意味付けをするほうが簡単だ。」

わざわざ自分を、難しい世界に

引きずり込まないようにしたいですね。

・・・

もう一つありました。

失敗したおかげで、BLOGのネタも

一日分増えて、得をしました。

ラッキー!(笑)

さて、あなたは今日という一日に

どんなよき意味を持たせますか?

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