素直に話す

小学5年生の娘とは、

ケンカすると2、3日ろくに話さないこともあります。

でも、例えケンカした翌日でも、

こちらの気分がいいと

昨日のことはなかったかのように、

平気で普通に話しかけます。

「過去を引きずらないようにする」

完ぺきにはできませんが、これがモットーです。

日によって態度が変わるので、

そんな気分屋の父に、娘も慣れているようです。

ある日、

娘とテレビを見ている最中に

突然、訊いてみたくなり質問をました。

「お父さんの、どこが好き?」

はじめから好きだという前提で話しかける・・・。

この強引さ自体、娘が「引く」のだと思いますが(笑)

(何言ってるのこの人???)

と、困った顔をし、3秒くらい止まってから、娘が言いました。

「てん、てん、てん(・・・)て感じ。」

強引に振っておいてなんですが、

お世辞でも一つくらい誉め言葉が

出てくるだろうと勝手にたかをくくっていたところがあり、

正直がっかりしたのでした。

でも、「てん、てん、てん」が娘の正直な

気持ちなんだとちゃんと理解できました。

別の日は、定期的に娘と息子が通っている、

工作教室に向かう車の車中で突然、話しかけました。

「M子(娘)はお父さんとお母さんが、弟ばっかり可愛がっているように見えるだろうけど、たしかにT郎(弟)は、見ていて陽気でかわいいから好きなんだけれど、T郎はお父さんと全然違うから見ていて楽しい。でも、どっちの方がいつも気にしているかというと、M子の方なんだよ。M子は爪の形も、性格も、絵や歌が好きなこともお父さんにそっくりだし、M子見てると、昔のお父さんを見ているようで、とても気になるし、お父さんが子供のころ苦労したのと同じような理由で、M子が困ったりしていないかいつも気にしてる。だから、気にしているのはM子なんだよ。」

そんな風に、つらつらと話し終えたとき

娘が「イェーイ!」といったその一言を

聞き逃しませんでした。

そこは「てん、てん、てん」じゃなくて、

「イェーイ!」なんだ・・・と。

こちらが飾らない言葉で素直に話すと

相手も飾らない素直な言葉で

素直に気持ちを表現してくれるですね。

普段ケンカが多くても、

期待する答えも、期待しない答えも

素直に言ってもらえる関係があることに

安心感を覚えたのでした。

親も上司も同じですが、

いい親、いい上司でいようとすると

相手も、いい子、いい部下を

演じるようになるのではないでしょうか。

いい親、いい上司よりも

素直な親、素直な上司の方が

相手も安心して一緒にいられる。

そんな気がするのであります。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「人に素直さを求めるなら、自分が素直になろう。」

人間関係は、自分の姿が映し出されるだけの鏡。

素直な子供を見ていてうれしくなるのは

子どもの素直さの中に、

映し出された自分の素直さを見つけることが

できるから、なのかもしれません。

逆に言えば

子どもを見て腹が立つのは・・・。

ここで止めておきましょうね。

・・・

娘から「イェーイ!」と言ってもらえたので、

車を運転しながら、私も心の中で

「てん、てん、てん」ではなく

「イェーイ!」と叫んだのでした。

<お知らせ>

気持ちがわかるということは、

その気持ちを言葉で表現できるということです。

言えない気持ちはクリアにわかっていないのです。

人の気持ちを知るには、まず自分から。

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