手放すとやる気が出る法則

あるとき、翌日までに憶えないと

いけない原稿があったのですが、

どうしても、やる気がでませんで(汗)。

「まずは、気分転換から」

とかいいながら、

まだ朝の10時半なのに、

早めの昼食(?)のラーメンを食べたり、

コーヒーを飲んだり・・・。

気が付くと、気分転換のはずが、

優雅な昼前のひとときを、

まったりと過ごしていました(笑)。

あまりにもやる気が出ないので、

いったん憶えるのをあきらめて

とっておいた、見たかったビデオを

見ることにしました。

でもその前に、

せめてこのあと憶えなければいけない

内容の全体像だけでも

おさらいしておこうと、

作っておいた、概要をまとめた

マインドマップに目を向けて、

ぼんやりとですが流れだけ確認してから、

ビデオを見始めたのでした。

・・・

ビデオには1秒で集中できたのですが(笑)、

ビデオを見始めてしばらくすると

頭の中で、いろいろ考え始めまして。

「あそこに、あのネタ入れよう」

とか、

「あの順番を、入れ替えよう」

とか、

先ほど見た、原稿の概要の図を思い浮かべながら、

構成を無意識に考え始めている

自分がいたのでした。

そのうちに、

出てきたアイディアを

書き留めてたい欲求が湧き上がってきて。

一旦、ビデオを止めてペンをとり

メモをし始め・・・。

でもやっぱり、先ほど見た概要の

マインドマップを直接見たくなり、

書斎まで取りに行って、

書き込みをはじめ・・・。

そうしたら、今度は

原稿を作り直したくなり・・・。

原稿を作り直したら、

実際に口に出す練習がしたくなり・・・。

結局、ビデオを見始めたら、

逆に、仕事がやりたくなったのでした。

そして、そのままビデオは停止して

仕事を始めたのでした。

・・・

やらなけれいけない仕事というのは

人生にはたくさんありまして。

でもそれを気にしてるだけでは、

仕事は前に進まないわけであります。

前に進むのをためらう自分に気付いたら、

それ以上、無理をして進もうとせず、

いったんあきらめて手放して

みるのもいいでしょう。

人間には

「逆に動きたくなる心理」

というのがあります。

たとえば、

わが家でもむかし実際あった例で言いますと、

子どもに「宿題しなさい!」と言っても

なかなかやらないのに、

「宿題なんてやらなくていい!」

と本気でいったら、

「そんなわけ、いかないの!」

とかいいながら、

はじめたりしたものです。

なので、前に進めないと思ったら

一旦手放してみることはお勧めなのです。

その時に気を付けたいポイントは、

「手放す前の下準備をしましょう」

ということです。

いくら一旦手放しても、

そのあとに何をやるべきなのか?

具体的にわかっていない状態で手放してしまうと

余計に動けなくなってしまったりします。

私は、ビデオを見始める前に、

概要をまとめた、マインドマップを眺めて、

「全体像」を確認してから、手放しました。

これがポイントです。

全体像を分かった状態で手放すと、

脳は

「全体はだいたいわかっている。このあと0から始める必要はない」

と安心をします。

全体像がわかっていないと脳は

「このあと五里霧中を、さまよい始めなければいけない」

と思うとストレスを感じ、

余計に始めにくくなったりします。

全体像が分かっていると、

そのあとの作業は、0からのスタートではなく、

「足りない部分の穴埋め」

と脳が感じ、そのほうが

圧倒的にストレスは少なくてすみます。

・・・

部分ではなく、全体としてとらえる考え方を

「ゲシュタルト」といいます。

ゲシュタルト心理学というのもありますね。

音楽の演奏でイメージすると

分かりやすいと思いますが、

演奏というのは楽器一つ一つの音ではなく、

全体としての調和が大切ですよね。

このように人間は

「全体が整うと気持ちがいい」

と感じます。

そして、人間は心地よいものを求めるので

「全体を整えたい(よう)」

と無意識に心は動きます。

なので、仕事の全体像を確認したうえで手放すと、

穴が開いていることが気持ち悪く感じ、

無意識に穴埋めをして

全体を調整しようと動き出し、

いったん一つ始めると、

雪だるま式に、どんどん増えていったりします。

今回、お伝えしたいことは3つです。

1.進めないと思ったら、いったん全部手放す。
2.手放す前に全体像や、流れだけ確認してから手放す。
3.気になった1だけ始めるだけで十分と知っておく

脳が動きやすい環境を作ることで、

特別な能力はなくても、

物事をちゃんと進める能力が

誰にでも備わっています。

やらねばと力が入った時こそ、

一旦、全部手放してはいかがでしょうか?

気分転換になるのではなく、

そのほうが、脳が動きやすいのです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「脳の原則に沿った生き方をしよう!」

無理をして、頑張っても、

脳が動かないと、成果もあいまいになってしまいますね。

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