カウンセリングの成果を高める「バネの法則」3つのポイント(3)とどまる 全4回

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いつもありがとうございます。

ウサギは60cmジャンプすることを知った、岩松正史です。

↓前回
カウンセリングの成果を高める「バネの法則」3つのポイント(2)落ちきる 全4回
相談を受けたからには元気になってもらいたいけれど
なかなか元気になってもらえない。

そんな悩みを抱えている方にありがちな
ある共通点があります。

それは「バネの法則」を使っていないということです。
<3つのポイント>

1.落ちきる
2.とどまる
3.見守る

ここまでお話しました。
今回は、前回の続きです。

2つめのポイントは「とどまる」です。

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2.とどまる=クライアントのいる位置にとどまる
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海底5メートルの深さに沈んでいるアワビを
素もぐりでとりにいくのをイメージしてみてください。

5メートルというのは素人には
なかなかしんどい深さです。

仮にももぐってとれたとしてもアワビをとった瞬間に
息が苦しくなりすぐに海面に上がろうとするでしょう。

でもアワビをクライアントにおきかえて
考えてみたらどうでしょうか。

アワビなら片手にもってパッともちあげることができます。

でもクライアントはそういうわけにはいきません。

深い深い海底にもう何日も、
もしかしたら何年もそこにいるのです。

なかなか動きません。

まずクライアントのいる深さまで
もぐることがしんどいのです。

傾聴のカール・ロジャーズをはじめ
人間性心理学の研究者として有名な心理学者
明治大学の諸富祥彦教授はこのように指摘しています。

「なぜ人はアドバイスしたくなるのか?傾聴以外のことをしたくなるのか?それは傾聴することに耐えられなくなり逃げ出したくなるからです。同じ次元、暗さの次元、心の闇の次元にとどまるのは大変なことです」

あまりにつらくなって逃げだしたくなる。

そして仮にもぐれたとしても
クライアントにタッチするくらいが限界で
息がつづかなくなるかもしれません。

とどまるとは海底5mの位置に
ずっと一緒にいられるということです。

5mメーターの深さにいつまででも一緒にいることで、
クライアントはあなたがいつもそばにいることを
しっかりと感じることができます。

信頼がうまれ、安心感がうまれます。

多くの失敗するカウンセリングは
クライアントよりも高い安全な位置にいながら

「こっちの世界は楽しいからおいでよ」と
海面からちょっと海底をのぞきこんで
手をふっているだけなのです。

これではクライアントはカウンセラーに
信頼を寄せないどころか自分がなおさら
みじめになってしまうことでしょう。

表面的な理解や励ましは
さらにクライアントを絶望の底に
おとしめることになることさえあるので
注意が必要です。

そうならないためにもカウンセラーは
クライアントがいまいる精神的な
深さにとどまる必要があります。

ネガティブを無理やりポジティブに
変えようとするのではなく、

ネガティブな自分でも許される
そばに誰かがいてくれるという安心感があるからこそ
クライアントはだんだんと浮かびあがる
ことが出来るようになります。

とことんネガティブな世界にとどまりつづける。
これが2つ目のポイントです。

次回、3つ目のポイントを解説します。

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<編集後記>

わがやのペット・・・もとい次女はウサギです。

専門のブリーダーさんから買ったのですが、
生まれたときからよくしつけられていて
ひとなつっこく人間を信頼しているのでいつも近寄ってきます。

なのでとくに害もないのでときどき
ゲージを開けっぱなしにして自由に放牧?しています。

ところがこの次女、えさ(ペレット)が大好きでして。
わかっているのでと届かないように高さ60センチほどあるゲージの上に
ペレットをおいておいてあります。

先日ウサギ小屋のほうでガシャンと物音がしたので
何かと思い観に行ったら次女がいつのまにか
ゲージの上に登っていました。

どう考えてもよじ登れる高さではないので、
意を決してジャンプして登ったようです。

みなさん、ウサギはかなり高くジャンプできます!
・・・というのが今日の雑学です(笑)

今日もいい一日をお過ごしください!






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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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