「聴く」とは受け身ではなく、
とても積極的で楽しい行為だといつも思う。
出張できのうから大阪に来ています。
夕方東京を出て、21:30に新大阪に到着。
2ヶ月ぶりの大阪。
タクシーに乗りホテルまでの15分ほどだ時間が、
とても楽しみな時間。
なぜかというと、タクシーの中で
いつも「あること」をすると決めているから。
タクシーはいつも北新地の前を通って目的地に向かう。
北新地とは歓楽街。
その北新地の前を通るとき、運転手さんに
「タクシーたくさん止まっていますね。景気はいかがですか?」
と訊くのを習慣にしている。
なぜか?
歓楽街が賑やかかどうかで、
その土地の景気の良し悪しがよくわかる。
いつも同じ場所で同じ質問をすることで、定点観測している。
(ちょっと変わった趣味かもしれない)
「ただ並んだるだけで、あふれてる。タクシー多すぎ。」
運転手さんは答えてくれた。
その答えからも察しがつく。
ここ半年ほど大阪に来て感じるのは、
2年くらい前の方が、景気は良かったように思う。
そして、
景気の定点観測の楽しみが終わったあとにも
別の楽しみがまだ続く。
その会話を皮切りに、だいたい運転手さんの方から
違う話を始めてくれる。
それが楽しみ。
・・・
「わしなんて70だから、1ヶ月で1週間しか(タクシーに)乗せてもらえない。60歳の人はまだ乗れるけど、70過ぎたら事故でも起こされたら叶わんとかあるのでしょうな。そういう決まりになってる。」
まだ続く、
「もともと鹿児島の離れの島から来たんですけどね。むこうなんて島ぜんぶで信号5個しかないよ。大阪は2分も走れば5個ですよ。(地元は)空港行くのに信号1個。対向車1台(笑)。走り放題。わし嫁も向こうが地元だから。嫁は今こっちで一緒だけどね。」
「そうなんですね。」と私。
たった15分たらずの乗車で、大阪の景気、タクシー事情、
それから運転手さんの年齢と出身地と信号の数、
奥さんのことまで聞くことができた。
話が落ち着くと、まだ目的地着いてないのに
運転手さんが訊いて来た。
「お客さんレシート(領収書)いります?」
「はい」と答えると、何かを印刷する音が鳴り始めた。
タクシーはそこから、500mほど走った所で止めてもらった。
運転席横の料金メーターには、1800円と表示されていた。
でも車を止めた運転手さんは、すでに
印刷済みだった1720円のレシートを見せながらこういった。
「20円おまけして1700円でいいです。」
大阪ということろは、まけてくれと交渉しないと
いけない土地だと勝手に思っていたが(笑)
話を聞かせてもらった上に、むこうから100円おまけしてくれた。
・・・
聴くのは相手のためじゃない。
個人的な目的を達成するためでもない。
相手の存在に興味を持ち、
そして、聴くという行為そのものを楽しめばいい。
すると、ときどき、
よくわからないけどいいことが起きたりする。
その偶然もまた楽しめるのだから、
積極的に聴くことはなんて楽しいことだろう。
真面目な話題だって、受け身ではなく
積極的に聴けば楽しいものだ。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「聴くのは楽しい」
今日の話には続きがありますが、
つづきは明日にしましょう。
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