幸せ力は、あきらめ力

今日はちょっと、生活に密着した話を。

●ヤマト、荷物8千万個削減の計画撤回 値上げでも減らず(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK965HHPK96ULFA01F.html

上のリンクは今朝の新聞記事。

はた目から見ると、値上げしたのに

お客さんが減らないなんて羨ましく見える。

配達に来たお兄さんによく

声をかけているのだれけど、

でも、現場の人にヒアリングしてみても、

騒動後も労働環境はなにも変わらず

ヒイヒイ言いながら今も

配りまわっているのがわかる。

「ヤマトをもっと使いたくなくなる仕組み」

もしくは

「今の数でも回る仕組み」

もしくは、その両方が必要。

個人的には嬉しくないが、

この両方を叶える一つの方法として、

「再配達が発生した際は、顧客と発送元の双方が、再配達料を支払う」

システムにしてはどうか。

そうすれば、顧客は

「どうせ再配達お願いするからいいや」

という意識は薄まる。

発送元はヤマトやメーカーと組んで、

「宅配ボックス設置者値引きキャンペーン」

でもうてばいい。

「大きな荷物」の中には、

宅配ボックスに入らないものがあるが、

でも配達される荷物の数は

「小さな荷物」が多いらしい。

ならば、大きなものはあらかじめ、

再配達料の徴収の対象から外しておくか、

あるいは1回まで無料などとする。

不在にしていたお客の事情は

忖度しない仕組みにしておく。

それがイヤな人は、再配達料は無料だけれど

さらに高いヤマトの別サービスの利用を推奨する。

・再配達料のリスクがある代わりに、安いサービス
・再配達料のリスクがない代わりに、高いサービス

をあらかじめ選んでもらう。

飛行機の早割が、激安な代わりに

キャンセルや変更ができないのと

同類と考えればわかりやすい。

自宅に宅配ボックスがあり、

小さな荷物を注文した顧客は、

安心して前者を選ぶことができる。

また、

宅配ボックスに入りやすい荷物を増やす。

Amazonなどは商品の安全性と作業効率を優先して、

かなり過剰な大きさの

箱に入っているときがある。

おそらく大手の法人取引は、

荷物のサイズはあまり関係なく、

個数やトラックの集配回数で料金を決めていて、

大きくても小さくてもコストが

さほど変わらないのではないかと思う。

なので、

「大きい荷物ほど、より高くする」

ことにすれば、企業は自然と

コストが下げられる包装を考え始める。

荷物の体積が今以上に料金に直接影響する形にする。

たとえばAmazonはそいう効率化が

得意な企業だと思う。

やっぱり、

コストはかかっても再配達を

激減させる方法を浸透させることが、

いちばんみんなが幸せになる近道な気がする。

・・・

「荷物届かなくなるよりはマシでしょ」

といわれれば、

最後はだれもノーとは言えない。

そんなやり方は乱暴で強引だと

批判する人もいるかもしれない。

私も、個人的にも値上げは単純に歓迎できない。

でも同時に、いまの便利すぎる世の中には違和感も感じる。

そもそも誰かの犠牲の上に

成り立っているものなら、

改めなければいけない。

お金の需要と供給のバランスばかり考えて、

人間の需要と共有のバランスを無視し、

ぬるま湯に慣れすぎてしまった私たちは、

新しい常識の中で、

教育され直す必要がある気がする。

・・・

私たちは、日々の自分の生活を

十分に頑張って生きている。

でも、どんなに頑張って生きている人も、

自分一人の力で生きている人など一人もいない。

食べるのも、着るのも、余暇を楽しむのも、

必ず誰かのおかげに支えられている。

経済システムの中においては、

提供るする方も、される方も、

お互いお金の授受すれば、

それが手に入ると勘違いしている。

でも、お金がいくらあっても、

提供してくれる人と物が、

そもそもなければ、

手に入れることはできない。

お金では解決できない問題をどうするか?

少子高齢化の日本に住む

私たちが抱えている、大きな宿題。

ヤマトの例は、それをよく象徴している。

よりよく生きるためには、

何かをあきらめるという方法もある。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「幸せ力は、あきらめ力」

という面が確かにある。

<お知らせ>

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