ほうれん草が大事

夜、帰宅前、自宅の最寄り駅近マックで

やり残しの仕事を片づけていた。

すると22時半過ぎに娘からの電話がかかってきた。

娘「ほうれん草、買って来て!」

翌日の家庭科の調理実習で使うらしい。

LINEではなく、わざわざ電話して

くるくらいなのだから、相当大事なのだろう。

たまたま、いまいるマックのすぐ近くに、

夜12時まで営業しているスーパーがあった。

「わかった」といって電話を切り、

ほうれん草を買って帰宅した。

そして、まだ起きていた娘に

「買ってきたから、ここに置いておくよ」

と、机の上に置いた。

・・・

翌朝、そろそろ娘は学校に行く時間なのに、

ほうれん草はまだ、ランドセルに入れず、

机の上に置いてあった。

一言いった。

私「ほうれん草、持っていくんだよ。」

娘「知ってる」

そのあと、私は、息子の保育園の

準備であわただしい。

娘のことを構っている時間はない。

自分のやるべきことに専念した。

そうこうしているうちに娘が

「行ってきます!」

と家を出て行こうとした。

そこで、ふと思い出し机の上を見ると、

ほうれん草が、机の上に置いたままだった。

私「ほうれん草!」

娘「あっ!」

慌ててつかむと、娘は出て行った。

・・・

私が「ほうれん草持ってくんだよ」と言ったとき、

娘は「知ってる」といった。

知っていても、出来なかった。

そう、

「知っている」ことと、

「できる」ことはまったく違う。

違うというか、まったく無関係。

ところが、多くの人は、

「頭でわかっているなら、できるだろう!」

と言って人を責めたりする。

そういう人は一度自分で試して見たらいい。

今この場で、

「知っていることと、出来ることは違う」

とあなたは頭で理解した。

では、今度思い通りにやらない人に出会ったときに、

「知っていることと、出来ることは違う」

と知っているあなたは、

果たして腹が立たないか試してみるといい。

きっと、知っていても腹は立つはず。

そうやって、自分で体感しながら、

人との接し方の間違いも、だんだん

直していけたらいいでしょう。

・・・

「知っていることと、出来ることは違う」

と知っているなら、

人に接するときは、はじめから

行動し終えたところまで

確認をするつもりでいれば

怒る必要などなくなる。

自分に対しては、

知っていても、できないことがあるはずだと

いい意味で自分を疑い、

行動を起こすクセをつけてみたらいい。

そうすれば、

知っていてもできない理由がよくわかる。

うちの娘も、そのことがわかる歳になれば

大切なほうれん草を、

忘れることはなくなるだろう。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「知っていても、出来ないのがあたりまえ」

出来ることはいいことだと信奉するよりも、

出来ないことを当たり前と

受け入れられる人の方が、

結果的に、成長は早いものです。

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出来ない自分を受け入れた分だけ、

出来ていない他人の話も

穏やかに聴けるようになります。

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