いつもありがとうございます。
最近、睡眠時間を長めに変えた、岩松正史です。
まだ受容、共感、一致という
概念が発表される前、
1939年C.ロジャーズが処女作
「問題児の治療」において、
ロジャーズは共感に該当する概念を
「客観性」と表現した。
その後1951年に発表された
「クライエント中心療法」
にいおいて、
共感とは決して冷たい態度のではないことが、
強調されている。
でも、いまだに日本では
「客観=冷たい」
という思い込みが拭い去れず、
本来の主旨は理解されていない。
・・・
共感については、
クライエント側への効果や意味合いばかりが
注目されがちだが、ロジャーズ自身は、
共感について、クライエント側に起きる現象と、
カウンセラー側に起きる
「副産物」ともいえる
陰性反応についても言及している。
その傾聴するときに
聴き手側に起きる「副産物」とはなにか?
・・・それは、
聴き手が話し手に積極的な注意を払い、
真摯に共感的に関わることに集中してる最中。
聴き手は、聴き手自身が抱えている
問題や課題の投影、葛藤、非現実的な態度を
挟み込む余地がなくなる。
自己の個人的な課題を、
挟み込まなくなることにより、
相手との関係性を
「崩さないで済む」
という副産物が生まれる。
この副産物は、共感を示そうとする
努力から生まれる
陽性反応(以下)も
より起きやすくするのにも
役立っているにちがいない。
傾聴の・・・
<陽性反応>
・話し手からの信頼感、安心感の増幅
・話し手が、自分で自分を見つめ、気付きはじめる
・話し手は、受け入れられた分だけ、受け入れられるようになる
<陰性反応>
・聴き手自身が持つ問題の投影が減る
・聴き手は、関係を崩す要素が減る
傾聴力をあげるということは、
相手へのコミュニケーション力を
上げるだけでなく、
聴き手である自分をコントローする
自分へのコミュニケーション力
を上げることになる。
ということは、
聴き上手を目指すなら、
よい聴き手になろうとする人は、
共感的に関わろうとうする
「自分のことだけを精一杯」
していればいいのであって、
相手に何か介入したり
助言しようなどという、
余計な考えを排除すれば、
よい聴き手といての支援は
うまくいくということになる。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「人のことより、自分のことを真剣に考えよう」
人のことをしたいなら、
まず自分から整える。
当たり前のことですね。
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