いつもありがとうございます。
きのう、お気に入りの新車の中で
息子にゲロを吐かれて涙した、岩松正史です。
先日、33年ぶりに小学校の卒業式に出席した。
もちろん、
精神年齢が小学生なみだからといって、
卒業するのは私ではなく、娘。
震災騒動のさなか、
保育園の友達が一人もいない
この小学校のある地に越してきて6年。
「もしかしたら、どうせなかった命かも」
とか、勝手に思いながら
生きていることに感謝をし、
恐怖も覚えながら、
ガムシャラに仕事をこなしてきた。
(いつの間にか、ダラけしまいますど(汗))
おかげで仕事はだいぶ忙しくなり、
同時に、以前は保育園の行事に
すべて参加したときのような
娘、息子と関わる時間は減った。
この6年は、
「あっという間」
というよりは、
「気を失っているあいだに、過ぎていた6年」
のように感じる。
・・・
卒業生入場を見ていると、
入学式では、違いがよくわからなかった、
ランドセルに背負わされていたはずの子供たちが、
一人ひとり顔立ちも、雰囲気も
独特になっているのが面白い。
来賓のあいさつも、むかし私が子供のころ経験した
卒業式の長ったらしいそれと違い、
簡素化されていたのもありがたかった。
なにせ、
私が見たいのは、
娘の卒業証書授与の瞬間なのだから。
・・・
卒業証書の授与が始まると、
面白いことが始まった。
ただ、順番通り名前を呼んで
証書を渡していくだけでなかった。
前の人が、証書を受け取っている最中に、
つぎの生徒がすでに、
ステージに登壇して端っこで待っている。
そして、
自分の名前を呼ばれると、
まず、返事をしてから、
5秒ぐらいで「中学生の抱負」を語り、
それから、校長先生の前に進んでいく。
これがまた、
一人ひとり個性があって面白い。
全部で80名ほどの抱負を聴いていたら、
発言の言葉づかいが大きく分けて
3つのパターンに分かれることが分かった。
・・・
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◆パターン1:「断定型」
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サッカー、野球などスポーツをやっている子は
「中学生になったら、野球でピッチャーになります!」
とか、ハッキリ言いきる子が多い。
これはきっとイチローとか、
本田圭佑選手がそうであったように、
目標が明確に見えている人に
多い傾向だと思う。
・・・
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◆パターン2:「思います型」
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世界を目指しているというほど
明確ではないけれど
なんとなく好きなことがある子は、
断定型の子より少し弱い表現で
「~したいと思います」
と語尾をゆるめる傾向がある。
断定型の子に比べると、
少し迷い、自信のなさがうかがえる。
・・・
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◆パターン3:「完全抽象型」
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目標も、好きなことも思いあたらない子は、
すべてを抽象的に話す。
「部活に入って、全力で取り組みます」
「小学校での学びを生かしたいと思います」
「いろいろ頑張りたいと思います」
「一生懸命、努力します」
「将来に向けて準備をします」
「小学校で学んだことをバネに頑張ります」
本人に中身が見えていないから、
聴いているほうにも
伝わってくるものがない。
・・・
別に、今の時点で
目標がハッキリしているのが
必ずしもうまくいくという
わけでもないしいい悪いもない。
でも、
もうこの年齢ですでに、
希望も、悩みも、苦しみも
あるだろうというのが、
なんとなく想像できたのが面白かった。
・・・
80個の個性に触れながら、
一人ひとりに心の中でエールを送りながら
聴いていたのでありました。
自信がない自分を信じていれば、
自信がない言葉になり。
自信がある自分を信じていれば、
自信がある言葉になる。
信じているものだけが、
信じている程度に言葉に表れます。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「言葉は聴けば聴くほど、人柄がわかって面白い」
子どもたちの発表を聴きながら
確かに、いまの自分にも
自信がある部分と
ない部分があるなと思いまして。
最後に、春からいろいろ
新しいことも始まる自分にも、
エールを送ったのでありました。
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