「自分を大切にしよう」という。
自分を大切するとはどういうことだろうか?
たとえば、
学校に行かなかくなった、
不登校の子がいたとする。
その状態を見れば
いまは「行かない」という選択をすることが
自分を大切にするための
唯一出来る選択なのだから
子供は、自分を大切にしているといえる。
一方、そういう子に
「学校には行きたいのか?行きたくないのか?」
と問いかけれると、
「行きたいけれど、行けない」という子も多い。
では仮に「行きたいけれど、行けない」と言っている子に向かって、
「行かなくていいんだよ」
と、認めることは、
「ありのまま」の子どもを
認めたことになるかというと、ならない。
(一部の人は、ここまで読んでえっ!と驚くだろう)
・・・
なぜありのままを受け止めたことにならないかというと、
「行かない」という「行動」と、
「行きたくない」という「気持ち」を容認しただけで、
「行きたい」という気持は受け止めていないから。
「ありのまま」ではない。
学校に行きたくない欲求と行為だけ認めても、
「行きたくない」欲求も
受け止めなければ片手落ちとなる。
ありのまま受け止めるなら、
「すべて」を受け止めないと
「ありのまま」とはいわない。
さまざまある欲求、すべを認めよう。
これが、受け止める対象が、自分自身でも、
誰か別の大切な人にでも、通じる原則。
では、次に、
「自分が自分を大切にするにはどうしたらいいか?」
に絞って考えてみたい。
まず先ほどのように、
たくさんある「やりたい欲求」と「やりたくない欲求」を
丁寧に探し、確認していく。
そして次に、その欲求一つ一つについて
欲求Aに対して行動、選択をした場合、
「行動、選択した『直後』の自分の心は、どれくらいすっきりするだろうか?」
気持ちを想像してみる。
そして次に、
「欲求Aをした(しなかった)場合、『1年後の自分』は、そのことについて、心はどれくらいすっきりしているだろうか?」
想像してみる。
この二つをいったん比較してから、行動を選択する。
一番いいのは、未来の自分が喜ぶ方の行動を
常に選択できればいいのだろうか、必ずしものその必要はない。
大事なのは、ちゃんと将来の自己肯定感まで考えた上で
ただい万感情に流されるだけではなく、
「能動的にいまを選択する」
こと。
自分で自分の人生を見つめ選択している感覚、
これがゆくゆく、自己肯定感を上げていく。
もし
「いま無理をして学校に行こうとすれば、1年後の自分は壊れてしまっている」
と思うなら、いま行かないことを
自信をもって「よし!自分を大切にしているぞ!」
と認めてあげればいい。
「行くのがいいのか?行かないのがいいのか?1年後から想像できない」
ときは、それはもうどちらを
選んでも変わらないことなのだから。
「いまは、どっちらもいいや」
といって、一旦手放そう。
そして最後に
「欲求Aに対して、なにかの行動をしようがしまいが、結局、両方とも同じ程度にしか1年後の自分にOKが出せそうにない」
と思ったら、残念だけれど、それはもう
目をつぶってあみだくじを引いても結果は同じなのだから、
適当でもいいから、やるならやる、
やらないならやらないと決めてしまおう。
選択に悩んでいること自体が、一番の害になってしまう。
わらかないことで悩むより、
悩みがいがある別のことで悩もう。
「どっちでも、変わらないねぇ~」
といって、決めてしまい、手放そう。
・・・
まとめると、悩むときは
「何をしたらいいか?悪いか?」と悩むのではなく、
「これをしたら1年後の自分は自分にどれだけ大きな(たくさんの)丸を付けられているだろうか?」
行動のよしあし考えるのではなく、
欲求が満たされ具合で検討してみる。
「1年後の感覚基準」
で、物事を選んでいく。
これが、自分を大切にするときの
一つの方法です。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「欲求、感情はすべてありのまま受け止めよう」
<お知らせ>
自分を大切にしたいなら
自分がどう大切にされたいか
気づいていなければできません。
自分の心の声がクリアに聞こえる人ほど、
自分の中の欲求も気づきやすくなります。
そして、自分心の声が聴きやすい人は
他の人の心の声も聞こえやすくなります。
人間関係をよくしたいなら、
自分の心の声を聴く練習をよくするのが近道です。
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