傾聴の講座には様々な職業の方が見える。
中でもかなり多いのが、介護関係の方。
介護関係のどの人に聴いても共通しているのが
人手不足であるという現実。
「ずっと募集かけっぱなしでも、働く人が来ない」
という話が当たり前のようになっている。
それでも、運営できているのだから、
きっとギリギリの人員で回していて、
綱渡り状態であることは、容易に察しがつく。
そして、せっかく人が来てくれても、
綱渡り状態の職場に入れば、早々に
辞めてしまう人が多いことも察しがつく。
人が来ない→現場が無理する→入った人もすぐやめる。
負のスパイラルに入っていないかと心配になる。
・・・
日本の人口は現在1億2000万人台に減少してきた。
そして、50年後には8000万人台。
100年後には江戸時代より少し多い
4000万人台になるのではないかと言われている。
たとえば比較対象として、同じアジアの国でいうと今年、
フィリピンが日本と同じ1億2000万人に並んだらしい。
来年2018年にはフィリピンが日本の人口を
逆転することがほぼ確定している。
さらに驚くのは、人口は同じくらいでも、
日本の平均年齢は、45歳。
フィリピンは、23歳。
なんとフィリピンの方が22歳も若い。
昭和の時代、アジアでは日本が一番すらばらしい!
と思っていたのが、今は昔。
日本人としてのプライドを捨てる必要はないけれど、
冷静に外から見れば、日本は人口減少、高齢化の
衰退している国でしかない。
でも、過去の栄光・・・というか、
錯覚を持ち続けている人は多いのではないか。
・・・
いま人の確保に苦労しているのは介護だけではない。
他のサービス業、建築、製造・・・
とにかく人手が十分足りているという話は
ほとんど耳にしない。
先日、派遣で事務の仕事している女性から話を聞いた。
なんとなく、派遣と聴くと日々働き先が変わって
安定しないイメージがあったので
いろいろ大変ではないかと訊いてみたら・・・。
なんのなんの。
その人は、企業の本社の入り口で受付の仕事をしているのですが、
一度行くと、もうその時点で「つぎいつ来てくれる?」と
引っ張りだこなのだという。
今や完全に売り手市場。
一生、今の状態が続くかどうかは別として、
少なくても今は、採用される側が、
働き先を選ぶ時代になった。
ところが、
ここにも時代錯誤がある。
採用担当を長年している、知人に聞いたところによると、
いまだに企業によっては、
採用面接で圧迫面接をしたり、
過去の栄光を引きずって
「採用してあげる」という態度の企業も多いらしい。
それでは、身の程知らずで、採用できなくて当然。
日本とフィリピンの違いもしかり、
自社の理屈でしか、採用できない企業もしかり、
自分の枠の中にいるだけでは、
なかなか本当に置かれている立場というのは
よくわからない物なのだというのがよくわかる。
もし時代の変化に対応しようと思うなら、
まず自分の現在の立ち位置を客観的に
見定めてからでないとできない。
あなたは、自分は
「井の中の蛙だった」
と、思った経験はありますか?
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「ときどき外から自分を見よう」
<お知らせ>
うまくいっている企業の中には
現状を客観的に把握して今の時代にあった
採用をしている企業もあります。
人事採用の仕事を長年されている、知人の
高坂一彦さんは、採用方法をガラリと変えて
ここ2年間、採用実績2倍を維持しているそうです。
今回、一企業人である高坂さんにお願いして
自社で行っている、採用のコツを
講演会形式で教えていただく場を作りました。
・・・普通あり得ないですよね。
自分の会社のうまくいっている採用法を
外に公開するなんて・・・。
他の企業の採用方法を聴けるめったにないチャンスです。
採用で苦労されている企業の方にはもちろん、
人との関わり方、全体のヒントにもなると思うので、
ご興味ある方は、どなたでも気軽にお越しください。
採用実績を2倍にした人事のプロが実践している
「効果的な面接法」講演会&ミニ講習会(7月1日東京)
↓
http://bit.ly/2sq2pKS
当日は2部構成で、後半は経営者であり、
呼吸法の本が3万部以上売れている
コミュニケーションの専門家
倉橋竜也先生にもお越しいただき、
ご講演いただきます。
(そして、私も話します)
高坂先生も、倉橋先生も通じるキーワードは
「人をつなげる」です。