事実から先に見る

予定が狂ってしまい、苦労した経験はありますか?

先日、設立2年目の決算を無事に

終了することが出来、今年も納税することができた。

まだ法人について、右も左もわからない

私を支えてくれた税理事務所の職員さんには、

感謝の言葉しか見つからない。

自分でも過去の数字を確認する作業を結構した。

ところが、過去のことを

調べるというのは、結構手間がかかる。

売上も、経費も、

「いつ発生したもので」

「いつ入出金が終わているのか?」

数字を合わせるのに、すごく苦労した。

なかなか、うまくできなかったけれども、

それでも、根気よく続けているうちに、

やり方が、根本的に間違っていることに気がついた。

・・・

いままでは、「発生する見込み」の売り上げや

経費を先にエクセルシートに入力していた。

売上が立ちそうだと思うと、嬉しいから書きたいし、

発生しそうな経費は、先に予測し

確認できていないと不安な性格。

売上も経費も、先に予測して書いておくことで

精神的な安心を得ようとしていた。

「かもしれない」というデータが先にあって、

ところが、これをやるとなかなか、

数字が合わないことがわかった。

発生しそうと思ったら、

実際には発生しなかったり、

キャンセルになったりするものがある。

そういうものは、

すぐ削除すればいいのだけれど、

そんなにマメな方ではない。

削除し忘れたり、

私の分からないところで、事務局あてに来た

請求書など把握しきれていないものが多数あった。

申し込みが間違っているのか?

入出金が間違っているか?

わからなくなり、確認にものすごく手間がかかった。

さきに予測をして

「かもしれない」から管理する方法は、

よほどまめな人でないとできないと分かった。

では、どうしようかと考えて、

途中から出来る範囲でやり方を変えた。

どう変えたかというと、

「事実から管理する方法」

に変えた。

・・・

「かもしれない」という見込みのデータを作らず、

入出金が発生したあとに、

通帳やカード会社の明細を見て

事実として発生完了した物の分だけ、

データを作った。

すると、すっきりとして混乱が少なくなった。

そのことに気付いたとき

お金の管理に限らず、人間関係も同じだと思った。

・・・

人と会話をしてるとつい

話の流れから

「この人、こうなのかもしれない」

と予想が立ってしまうことがある。

予想が立つと、

「●●なんじゃないの?」

と、予想を当てたい欲求が芽生え、

ストレートに確認をとりたくなる。

でも、そんな風に

ストレートに閉じた質問をされれば

「ちがう」とは言いにくい。

「そうだね」

とか、

「そう言うところもあるね」

「そうとも言える」

と、さらっと認めてしまいやすいものだ。

そんな風に(本当は言わせているYESでも)

「YES」と言ってもらうと、

「やっぱり、私の予想が当たった!」

と嬉しくなりる。

それで、相手への理解が進んだつもりになる。

自分が予測した一面だけを確認し、

相手の全体がわかったつもりなる。

そもそも人間関係は、

「当てる」のではなく「わかる」もののはず。

・・・

相手に確認するなら

まだマシなほうかもしれない。

確認もせず、自分の中で勝手に

「かもしれない」をたくさん集めて、

心の中で、「そうに違いない!」と

決めつけてしまっている人もいる。

「かもしれない」想像の方に、

現実を当てはめようとすると、

どうしても無理や間違いが出てくる。

そのことに気がつかない。

つじつまが合わない情報は遮断し無視したり、

取るに足らない問題と、

切り捨てて軽く扱われる。

本当の事実ではなく、

聴き手の都合で曲げて理解された、

都合のいい事実が正解にされてしまう。

でも、お互い相手の頭の中を

覗き見ることはできないから、

勘違いされたまま放置され、

あとで大きな問題になって出てきたりする。

・・・

人間だれしも「かもしれない」と想像する。

それを止める必要などない。

でも、だからこそ人と話すときは

「かもしれない」からではなく、

あえて実際に起きた事実のほうから

理解しようと心がけた方が

よいのではないだろうか。

そのほうがきっと、過不足なくシンプルに

そして、正確にお互いを理解できる。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「推測からではなく、事実から見よう」

そのことを、心理学ではよく

「いま、目の前」という。

カウンセラーは推測からではなく、

事実から理解することを丹念に練習する。

また、親子のすれ違いはよく、

「いまを認めて欲しい子どもVS将来が心配な親」

のすれ違いなどといわれる。

いまを認めることが、

問題の解決につながることはよくあります。

あなたがいま何かの問題を抱えているとしたら、

それはもしかいて、

推測と事実のギャップから生まれてきている

問題ではないですか?

一度、見直してみましょう。

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