ときどき趣味で、ひとりカラオケに行く。
誰にも邪魔されず、歌い続けられるのは、この上ない喜び。
・・・
ある日、たまたまタイミングがあったので、
出かけた街にあったカラオケ店に入った。
入室してみると寒い。
温度計を見ると、23度。
「誰だ、こんなに下げたのは!」
と心の中で文句をいいながら、
27度までにあげて、歌い始めた。
2曲ほど歌ったら、調子が出てきた。
大きな声を出していたら、暑くなってきた。
暑さをしのぐため、無意識に
エアコンンオ調整スイッチに手を伸ばした。
「ピ、ピ、ピ、ピ」と適当に、
「これくらい下げたほうがいいだろう」
と思って、温度を下げたら、
その温度はたまたま「23度」だった。
その時初めて理解した。
「だから、23度だったんだ」
と。
・・・
「なんで、この人こんなことするんだろう?」
「なんで、こんな状態になっているの?」
外から客観的に見ていると、
理解不能なことってないでしょうか?
でも、それはきっと外にいるから
わからないのではないでしょうか。
中に入ってみれば理由がよくわかったりする。
・外から見る人=観察者、解説者
・中から見ている人=実践者、理解者
とも言える。
傾聴でも似たようなことがある。
あるとき、
「くり返しをすることで、もう一度自分の発言から精査し、自分を見つめやすくなるのです」
といったら
「統計的にどれくらいの人に効果があるのでしょうか?」
とか訊かれた(笑)。
理屈も大事なんだけれど、新しいことを学ぶときは、
とにかく体験を積み重ねてみようと、言いたくなった。
相手のいわんとする、世界の身を置こうとしなければ、
一生、相手のことは理解できない。
傾聴して気持ちを分かるためには、
相手の世界の中に入ろうと試みよう。
そうすれば、100%でなくても、
相手の世界を垣間見ることができる。
そして、見える全体の世界が
リアルに変わってくる。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「理解とは、中から知ること」
外からの理解は、知った「気」、
知った「フリ」。
・・・
カラオケボックスの部屋に入っただけでは、
なぜ23度なのかはわからなかった。
本気でそこにいたからよく分かった。
なにごとも、斜めに構えず入りきろう(笑)!。
<お知らせ>
相手を内側から理解するための、
傾聴1日講座、次回は9月23日土曜日です。
↓
http://bit.ly/2qvtDuo