変えたほうがいいと何となくわかっていても、
なかなか変えづらいものというのはないだろうか?
なぜ変えにくいのか、その理由がはっきりわかった気がする。
・・・
2年ほど使っていた、お気に入りのイヤホンがあったが、
先日、ふんづけて壊れたので捨てて、新しい物を買った。
別の日。
食べようと思って買った大好きなアボガドがあったが、
3週間忘れていて、腐ったので捨てた。
お気に入りのものだとしても、
ダメになってしまえば、手放すのはたやすい。
逆に、
うまくいっている部分があるとき(もの)ほど、
手放しにくいということはないだろうか?
でも、完全にはダメになっていなくても、
手放したほうがいい、ということはある。
・・・
先日久しぶりに(といっても3週間くらいだけれど)
「ひとりカラオケ」に行ってきた。
うまくもないが、発声方法はいくつか持っている。
毎回採点機能を使うと平均85点くらい。
それはともかく、
いま、一番点数が取れている発声方法があけれど、
実はその発生方法には、不満もある。
いまの発生方法は、高い声は出るし、
音の高低は合わせやすいが「深み」がなくどこか軽い。
そこそこいい点は出るけれど、
さらに上を目指そうと思うと、
限界を感じている。
そこで、
少し前から、別のあたらしい発声方法を試している。
あたらしいこちらは、深みはあるのだけれど、
少し音程が不安定になりがち。
・【A】出しやすく点数もそこそこいいが、さらに改善をしていきにくい発声方法
・【B】深みはあり現時点でAには劣るがそこそこの点は出る。改善・向上の余地がまだある発声方法
「AB両方混ぜてみる」という【C】も含めて
今後どの発声方法に絞れば、
夢の「平均90点台」を目指せるのか悩みどころ。
人生は思いのほか長くはない。
変えるなら、早く変えないといけない。
踏んづけてしまったイヤホンや、
腐ったアボガドのように
明らかにダメと分かれば手放しやすい。
でも、中途半端にいい部分、使える部分があるがゆえに、
手放せないということはないでしょうか?
最終的な判断基準は何か?
考えてみると、それはきっと結局最後は、
「新しいものに適応できる自分を信じられるかどうか」
で決まるのではないだろうか。
自分なら適応できると思えば、新しいほうを選ぶし、
適応できる自信がなければ悩み続けるということ。
つまり、
成長や適応できる自分を信じていれば悩む必要はない。
そう考えてみると、発生方法などという
ニッチなニーズに限らず、すべての人間が持つ悩み
というのは根っこはすべて同じ気がする。
・・・
「方法」で悩んでいるようでいて、
実は、その方法を採用したときの
「自分」を疑っているのではないだろうか。
逆に言えば、人からなにか相談を受けるときは、
方法だけで答えていては、まったくだめということ。
その人がそれをしようとする自分についてどう思っているのか?
自分に対する受け止め方まで解決できて
初めて本当の相談にのったといえる。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「人は方法ではなく、自分に悩んでいる」
方法は間違っていても、
それに立ち向かう心のエネルギーさえ高ければ、
問題は結局、解決に進んでいく。
方法は正しくても、自分を信じていなければ、
正しい方法も効果は期待できない。
受け止め方=成果。
もし今あなたが悩んでいることがあるとしたら、
それは、AかBか「物」や「方法」に悩んでいるようでいて、
実は、それに適応できるだけ自分が成長できるかどうか?
自分に悩んでいるのではないですか?
だとしたら、
物や方法について考えるのをいったんやめてみましょう。
そして、何が不安で、何に自信がないのか?
自分を心を見つめてみてはいかがでしょうか。
自分の不安の原因がわかるだけで、
少しホッとするかもしれません。
「悩める」ということは、
すべてが腐ってダメではないというあかしとも言えるので、
悩めるだけましなのかもしれません。
それもまた、受け止め方ですね。
・・・
なんだか、今これを書いていたら、
カラオケの点数が低くても死ぬわけではないので、
新しい発声方法を納得いくまで
深めてみようという気持ちになりました。
そうと決まれば、
近日中にまたひとりカラオケです(笑)!
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