いつもありがとうございます。
歌手になりたいわけではないけれど、
夢はカラオケ採点機能で95点を越えること。
目的より意欲重視の、岩松正史です。
「理想に近づくために、何かできそうなことはありますか?」
カウンセラーでもコーチでも
時期尚早な人はすぐ、
この手の質問をしてしまう。
焦る気持ちはわかるけれど、
・・・早い。
気づきや、思考を促したいのでしょう。
でも、飛びすぎている質問は
魔法の質問ではなくて、
魔法使いも困惑する、
「無効な質問」。
相手の心がついてこれないような
質問をなぜしてしまうのか?
それは、
「問題解決」の定義が
ちゃんとできていないか、ズレているから。
・・・
では、
問題解決と何か?
正解は自分で決めればいいけれど、
私の中では、定義がハッキリしている。
そして、その定義で困ったことがない。
「問題解決=事柄の問題解決+気持ちの問題解決」
これしかない。
ビジネスだろうが、
心理カウンセリングだろうが
この図式は1ミリも変わらない。
「問題が解決した」とは、イコール
「心の引っかかりがとれた」
ということ。
心のひっかかりさえなければ、
現実が変わっていなくても、
悲惨に見えても、
その人にとって「問題」は存在しない。
ビジネスで具体的に
物事を進めていくのも、
事柄(事実)が変化することにより、
状況が変わり、状況が変わったことで
心のひっかかりがなくなり
満足・納得したときに、
「問題が解決した」という。
どんなに理屈っぽいことを言う人でも、
結局最後は
「心が納得したかどうか」
心基準でしか、良し悪しを判断していない。
(本人が、自分がそんな感情的な人間であることを認めるかどうかは別として)
・・・
だから、
心に引っかかりがある状態の人に、
いきなり
「理想に近づくために、何かできそうなことはありますか?」
と方法を考えさせるような質問してしまったら、
浮いてしまうのは当然。
心理カウンセリングやコーチングであれば、
クライエントとカウンセラーの心の距離は
地球と月の距離くらい離れてしまう。
(地球と月の距離=384,400km)
では、何を訊いたらいいのでしょうか?
答えは簡単。
心の引っかかりとりたいのだから、
「心に引っかかっているものを訊く」。
当たり前のこと。
それを、尚早な支援者は、
「心に引っかかっていない状態、方法」
ばかりに意識が向いてしまう。
だから、いい支援ができない。
訊き方はいろいろあるけれど、
たとえば
「出来ないのには、何かおありですか?」
「躊躇されるのは、どういうところからでしょうか?」
「何がしづらくさせているのでしょう?」
「どういうところが、やりづらいと感じるのですか?」
のような感じ。
こう訊くと、出来事も当然
答えとして返ってくるのだけれど、
出来事の事実を訊きたいという姿勢ではなく、
あくまで、
「心に引っかかっているものを知りたい」
という姿勢で訊く。
すると、
何が心のブレーキになっていて、
何が心のブレーキになっていないか
その人独自の心の姿が見えてくる。
・・・
問題を解決するというのは、
心の引っかかりがとれた状態
を目指すわけだから、
「心に何がひっかかっているか?」
がわかれば、
具体的に何をアドバイスや提案
していいかも見えてくる。
引っかかっているものがわからないのに
目に見える状況だけを先に変えてから
あとから心が解決すればいいと思うから、
目の前の人と感覚がずれてしまう。
本当に「できる」ようにしてあげたいなら
「出来ないほう」をちゃんと
理解してあげるといい。
でも、支援者自身が、
「出来ないほう」に意識を向けてしまうと
自分が上手に取りあつかえる自信がないと、
つい楽な、出来る方ばかりに、
意識を向けてしまいがちになる。
そこは、
支援者自身が、自分と
どう付き合えているかの問題。
「方法よりも心」
「出来る方より、まず出来ないほうを知り寄りそう」
これが人を支援するときの基本です。
・・・
いかがでしょうか???
あなたは、問題解決とは
「事実だけ変わればいい」
あるいは
「事実を変えてから心を変えよう」
としていませんか???
ところが人は、
心がひっかかった状態のまま
前に進むことはできないのです。
でも、心は理解され、
寄り添ってもらえていると感じると
まだこれから解決していくのだけれど、
ゆっくり、自分を知り、自分を認められた分だけ
動けるようになります。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「心が落ちつくことが問題解決」
クライエントを置き去りにして、
自分だけ明るい未来に
飛んで行ってしまうのはやめましょう。
<お知らせ>
最近、カウンセラーやキャリア支援の
資格ブームのようです。
1月、2月にもたくさんの
試験が開催されます。
・スキルは急に上がらなくても、減点にならないように応答すること
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この2つは、いまからでもできます。
面接試験で問われる受けとめ方や、
問題解決の方向付けに自信がない方。
あるいは、
いままでしてきた準備だけでは、
面接試験が不安という方は
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カウンセラーやキャリアコンサルタント向けの
面接試験対策にお越しください。
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