いつもありがとうございます。
最近、しゃべる量を少し減らそうと思い始めている、岩松正史です。
この3連休、飯田橋で
傾聴サポーター養成講座を開催している。
体験参加者も多く
県外から来てくれた方もいて
すばらしい学びの場になっていて
すごく楽しい。
そんな、講座の中で、
嬉しいことがあった。
1日目の講座終了後、
ある受講者の女性が残って
一緒に話していた。
彼女は1か月前にすでに、
初級講座と中級講座を終え、
今日は中級の再受講から参加してくれている。
明日から、本格的なロールプレイ練習となる
上級講座を受ける予定。
そんな、
「少し傾聴を経験したけれど、本格的なトレーニングはこれから」
の彼女がこういってくれた。
「この1か月で、本当に楽に聴けるようになりました」。
彼女は人とたくさんあう
職場で働いている。
苦手なタイプのお客さんもいるし、
キライな職場の同僚もいるそうだ。
そういう人たちと接しながら
仕事をしていると、
気持ちがすり減っていく。
それが、
傾聴のトレーニングをする前の、
いまの段階ですでに、楽になったという。
まだ練習していないのに
上手に聴ける」というのは、
一見おかしく聴こえるけれど、
私は、なんとなくわかる気がする。
・・・
彼女にはまだ、
うなずき、あいづち、くり返しなど
傾聴のスキルについて、
詳細は教えていない。
でも・・・、
初級中級を通して
人と自分との向き合い方については
すでに教えてある。
彼女は、人と自分との
向き合い方を知ったことによって
楽に聴けるようになったのだろう。
・・・
聴くのが苦手といっている
多くの人は、自分が聴き下手な原因を、
「スキルが未熟だからだ」と。
勘違いをしている。
でも、実際は違う
聴き下手だと自分に思わざるを得ない
本当の理由は
「聴いている最中の、苦しい感覚」
がそう思わせているに過ぎない。
本当は、苦しい感覚さえなくなるなら
スキルが上達する必要はないのに、
「きっとスキルがあがれば、苦しくなくなるはず」
と思い込んでいる。
でも本当は、スキルが高くても
低くても関係なくて、
苦しい感覚をとる方法は他にもある。
そのことを知らない。
実は、
人と向かい合っているときの、
「自分の心の動きに気付き」
「共感的に見られるようになる」
だけで、
聴いている最中の苦しさは
減っていくことを私は知っている。
人への見方、自分への見方が変わるだけで
楽にその場に関われるようになる。
スキルがお上手でも、
楽に聴けてないから意味はない。
逆をいえば、スキルなどなくても、
楽に聴けているなら、
それで十分聴き上手ではないだろうか。
だからその彼女は、
スキルを教える前に、
傾聴が出来るようになっている
というのは十分理解できる。
そして、
楽に聴けている感覚が先にあれば
スキルの練習は、さらにはかどるに違いない。
スキルを高めても、傾聴は上手にならない。
楽に聴けている感覚が増えれば、
傾聴は上手になる。
そこに必ずしもスキルは必要ない。
傾聴のスキルを教えなくても、
傾聴力をあげることはできる。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「本当に大切なポイントは何か?見極めが大事」
さて、スキルを教える前に
傾聴力が上がった彼女に
今日からのスキルの
トレーニングを加えたら
いったいどれくらい、
傾聴力が上がるのでしょうか。
今から楽しみです。
今日もいい一日になる予感がします。
<お知らせ>
楽に聴ける人を増やすための、
傾聴サポーター®養成講座。
4月28~30日は大阪で開催します。
↓
http://bit.ly/2qJDa6f
・傾聴1日講座(基礎) /毎月開催中
・認定傾聴サポーター養成講座 /毎月開催中
・聴く力の強化書 /3刷 自由国民社