配慮は積極的にする

いつもありがとうございます。

座禅を組むときは、右足が上に来る、岩松正史です。

春休み。

中学に進学する娘は、自由で仕方ない。

学校の宿題はないし、親もいない。

朝から晩まで、ゲームをしたり

絵を描いたり、テレビを見ている。

よく言えば自由の極み。

悪く言えば、怠惰の極み。

でも、

いざ学校が始まれば、

ずっと慣れない生活だから、

大目に見ている。

・・・

たまに食事に誘っても、

「ほっといて欲しい」

といわれる。

娘を放ったらかして、おけるのは

便利でいいが、

食べるものくらいは、

ある程度置いておかないといけないと思う。

だから、

作り置きしたものがあれば

一言「ある」と伝えて家を出るけれど

あまり食事の予定などツッコんでいうと

ウザがられるから

言いすぎないようにしている。

そういうものも含めて、

娘が食べるのに困らないように、

「している配慮」

がある。

その配慮をするためには

「冷蔵庫」というのは

とても大事な存在なのです。

・・・

人の視線は、冷蔵庫を

開けたとき、正面に来る。

わが家の冷蔵庫では、

娘の身長の場合、

視線が最も見やすいのは

下から2段目。

ここが一番視認性が高い。

なので、

見えやすい下から2段目と、

3段目に「食べて欲しい物」や、

娘が「食べたそうなもの」を

あえて見えやすいよう

置いて出かけるようにしている。

娘が冷蔵庫を開けると、

知らずに私の「配慮」から

目に入るという寸法だ。

口でとやかく言うより、

自然と選びたくなる環境を作ればいい。

この考えは、

コンビニ時代にだいぶ鍛えられた。

この手法は、逆を言えば、

「食べさせたくない物」

を徹底定期に「隠す」のにも役立つ。

娘はよく、私が自分用に楽しみにしていた

ハーゲンダッツを食べてしまう。

そういう貴重品は、

間違っても娘に見つからないように、

わかりにくい袋などに入れて、

冷凍庫の奥深く、

闇の中に沈めておく。

それはさておき・・・。

・・・

ある日私は、

娘が食べられるように、

比較的好きな「唐揚げ」。

そして

好きではないかもしれないけれど、

食べて欲しいあまりものの

「いんげんのバター炒め」

を置いて家を出た。

ちゃんと食べてくれるだろうか?

これはただの作業ではなく、

無言のうちに展開される、

娘との「勝負」「駆け引き」である。

一品一品置くときに、

真剣に考えている。

一見なにげなく見える気配り、配慮でも、

実は、ものすごくアクティブで

積極的な行為なのです。

・・・

傾聴の理論の中に出てくる「受容」は

ときどき

「無条件の肯定的配慮」と訳させる

わたしはこの訳が気に入らない。

なぜなら、

「配慮」は「気を使う」とか

「遠慮」というニュアンスを

想起させるから。

「無条件の肯定的配慮」

の原文はこうなる。

「Unconditional positive regard」

positiveが「肯定的」、

regadが「配慮」と訳されている。

でもどうだろうか

positiveは「積極的」とも訳せるし、

regadは配慮とも訳せるが

「好意」「関心」とも

訳せすこともできる。

そして、

傾聴の祖、C.ロジャーズの書籍を読んでいる限り、

「受容」には遠慮したり、

我慢すす要素は含まれていない。

むしろ私が言ったニュアンス

「積極的に関心を向ける」

の方が近いと思う。

私は確かに、娘の食事に配慮をした。

でも、その配慮は遠慮したり、

我慢したり、自分を押し殺すことではなかった。

ものすごく積極的でアクティブで、

娘の存在に関心を全力で向けた。

・・・

人の話を聴くときに

配慮しすぎて、

遠慮気味になってしまっている人がいる。

そうではなくて、

積極的に相手に関心を向ける類の

「配慮」にすることをお勧めしたい。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「積極的に関心を寄せるための配慮をしよう」

出先から帰宅したら

唐揚げはなくなっていた。

でも、

いんげんはそのまま残っていた。

さらに、

意識していなかったたくさんあったはずの

「梅干し」が全部なくなっていた。

その事実は翌日、

息子の弁当を作っているときに気がついた。

配慮は、遠慮しても、積極的しても

どちらにしても、結果

うまくいかないことがある。

でも配慮において大事なのは、

結果がどうなるかではなく

配慮をしているその瞬間、

ワクワクとかドキドキとか、

本気に、積極的にしているという

行為そのものが大事なのではないだろうか。

遠慮気味ににしても、

積極的にしても、どうせ結果はわからない。

だからこそ、

相手に対して自分を我慢したり

自分をおさえた感覚がない方がいい。

自分を犠牲にしていないと思えれば

また次の配慮が喜んでできる。

積極的に関心を寄せる「配慮」をしよう。

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積極的に関心を向けるといわれても、

いったい何をしたらいいか

わからない人には、

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