行動療法で満たせるものと満たせないものとは?

昨日久しぶりにレスポンデット条件付けとオペラント条件付け(行動療法)について復習してみました。
ときどき本を開きふり返りをすると、いまの自分にあった理解が深まることがあり面白いものです。
行動療法にはレスポンデット条件付けとオペラント条件付けの2つのアプローチがあります。
そしてレスポンテッド条件付けの中にもいくつくかのアプローチがありますが、今回はその中からウォルピが提唱した系統的脱感作法、曝露法、嫌悪療法をご紹介します。
まず系統的脱感作法。
たとえば会議のプレゼンが得意だった人があるとき大失敗をしプレゼンが怖くなりできなくなってしまったとします。
その人の自信を取り戻すために、まず腹式呼吸などリラックスを十分にしてからイメージの中でからの会議室で一人でプレゼンの練習をしていることを想像してもらいます。
それに慣れてきたら、次はやはりイメージの中で親しい同僚一人がいる会議実の中でプレゼンをしているイメージをします。
次は、先輩…上司…お客さんと緊張しやすい対象と人数を増やしながらイメージをしていきます。
このとき緊張状態と緊張をほぐすリラックス状態を作っていきます。
この方法は人間は不安な時にはリラックスできない、リラックスるしている時には緊張していないという原理を利用した方法です。
次にレスポンデット条件の中の曝露法(エクスポージャー)。
曝露法はあえて緊張する場面に身を置いて慣れていくというものです。
例えば何かがきっかけで電車に乗るのが怖くなったという人は、あえて電車に乗るという訓練をする。
その時大切な2つのポイントがあります。
(1)本人が長い時間恐怖に身をさらすこと
(2)緊張が少し和らぐ状態を感じるまで曝露を継続すること
ただし5回やって改善が見られないときは中止をすべきとマーシャル(1987年)は言っています。
レスポンデット条件の3つ目は嫌悪療法。
これは望ましくない行動をした時に、嫌悪体験を体験させるというもの。
例えば
・お酒を飲んではいけない人がお酒を飲んでしまったら、体調不良を起こす薬(シアナマイド)を飲ませる。
・セクハラ発言を繰り返す社員に、都度セクハラが法的に罰せられたことが書いてある新聞記事を読ませ自分の望ましくない未来像をイメージさせる
などです。
望ましくない行為と与えら得る嫌悪体験を天秤にかけ、望ましくない行為を嫌悪体験をしてまでやりたいことと感じなくすることで行動の改善を促す方法です。
レスポンデット条件については以上の3つ。
そしてオペラント条件付け。
これは基本的にはスキナーに代表されるスモール・ステップを中心とした条件付けです。
1つの小さなことができたら次に進むといように、2、3、4と成功体験を積み重ねることによって出来るようにしていきます。
うつ病から職場復帰する社員がリハビリ出勤するのもこれにあたります。
問題解決へのタイプは大きく分けて2つがあります。
たとえばタバコをやめることで例えるなら、一気にやめてしまう方がやり易い場合(人)と、少しずつ減らして行く方がうまくいく場合(人)です。
このような違う状況に対応するためにも行動療法の中のレスポンデット条件付けとオペラント条件付けを使い分けることが大切です。

(参照:産業カウンセリング)

・・・

あらためて行動療法を見直した中で気になったことが一つありました。

それは行動療法に限らず心理学的を見回すと、悪い感情をなくすとか起きないようにするという事にたけているけれども、よい感情を増やすアプローチが薄いように感じます。

ここでお伝えしたい、よい感情を増やすアプローチとは、部下や子どもなど他人をほめて育てようという、自分から他人へのアプローチの話ではなく、自分が自分を喜ばせていくという視点です。

望ましくない悪いものに意識を向け、悪いものを減らそうとするだけでは人生はよくならない。

悪いものがなくなったら、人生がよくなるという考え方も間違い。

いいものも、悪いものも関係なく、実際あるのにマイナスしようとするのは全部マイナス思考。

大切なのはどんないいものをプラスするか。

支援する側がマイナス思考になったらおしまい。

いいものも悪いものもマイナスしない、本物のプラス思考が必要。

自分のプラスを見ると言えば来月自分自身を支え、自分の存在を喜べる存在になるためのセミナーをやります。

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