会社では大きく分けて二種類の面接があります。
一つは、予算管理を含む定期面談。
もう一つは、メンタルチェックなど
含めた不定期面談。
どうも小さな会社ほど仕組みが
確立されておらずうまくいっていない様子です。
社員の本音を聞き出す面接をするには
どうしたらよいか?
効果がありそうな2つの方法をご紹介します。
社長の悩み
昔、社員数10名ほどを抱える美容質の
女性社長から相談された話です。
社員も増えてきたし今まで面接を
やっていなかったので、そろそろ
はじめようと思い半年前から始めたとのこと。
悩みや不満があれば聞いてあげたい
と思っている心優しい社長さんです。
でもいざ面接で向き合っても、
なかなか話してくれないのだそうです。
面接をどう進めているのか訊いて見ると、
当日まで何について話すのか一切伝えずに、いきなり
「なにかいいたいことない?何でも聞くよ」
というのだそうです。
そもそも経営者と若い従業員というだけで、
壁があるのにこのような聴き方では
話せなくて当然ですね。
質問の種類
あなたが働いていると仮定して、
下の2つの質問をされたら、
どちらの方が答えやすいでしょうか?
・回答1:「最近どう?」
・回答2:「最近、仕事はどう?」
当然2のほうが答えやすいですよね。
1は漠然としすぎていて答えにくいのです。
質問には大きく分けて2種類あります。
開いた質問
・自由に応えられる質問
・深く考えてから応えられるような質問
・その質問を機に話題が広がっていくような質問
例)「どう思う?」「どう感じる?」など
閉じた質問
・Yes、Noの2択や3択など、回答の仕方が限られるもの
例)「朝ごはん食べた?」
・結論ありきの誘導的な問いかけ
例)「そう言う面もあるんじゃないかな?」
・方向性を狭める質問
例)「うれしいの?悲しいの?」
一般的に相手の気持ちを理解したいときは
開いた質問がいいといわれています。
でもなんでも開けばなんでもいい
というものではありません。
さきほどの「どう?」のように、
お互いが了解できていない開いた質問は
ただ相手を困惑させてしまいます。
お互いが了解できる範囲内でできるだ
開くのがポイントです。
そのために、まず会話の導入は
お互い緊張したり慣れていないこともあるので、
あえて閉じた質問から入り、
だんだん開いていくのがいいでしょう。
2つの視点で枠組みを作っていく
閉じすぎている質問は、
押し付けになるだけですが、
開きすぎると困惑させる。
「閉じすぎず&開きすぎず」
です。
別の言い方をすると
「お互いが了解できる枠組み」
を作ったうえで会話することです。
大体話がかみ合わない人というのは、
自分の言いたいこと、ききたいことだけを
言いまくるくせがあります。
・・・
話を面接に戻します。
面接する際「何でも聴く」では
何を話していいかわかりません。
・面接が始まる前の枠組み作り
・面接中の枠組み作り
この2つの視点で面接をするとうまくいくでしょう。
面接をうまくいかせる2つの方法
鉄則委1:先に質問内容を伝えておく
まず面接が始まった時点で、
何を応えればいいか理解できた状態で
のぞませてあげましょう。
何度も言いますが大事なのは
共通した枠組みづくりです。
ならば、面接当日にいきなり
質問するのはマナー違反です。
できれば面接の当日より前の日に
「何を聴くのか?」簡単な箇条書きでいいので、
面接で訊くことを事前にメールや紙で
伝えておきましょう。
先にわかっていれば脳は自然と準備をします。
鉄則2:閉じた質問から開いた質問へ
いきなり「どう?」と言われても困ります。
最初はYes、Noからでいいのです。
たとえば以下のように具体的に
答えやすい業務の話から、
だんだんと仕事全体やプライベートの
話に広げていけばいいでしょう。
・【業務】今期の進捗具合
・【業務】今の課題
・【業務/仕事全体】今困っていることはないか?
・【仕事全体】うまくいっていると思うことと、うまくできていないと思うこと
・【仕事全体】その原因は何だと思うか?
・【全体】その他要望、言いたいことなどあるか?
適度に話しているうちに、
だんだん話したいことが増えていくものです。
会議ならこんな方法もある
以上の2つは個別面談のときの話でした。
もし複数人数集まる会議なら
もう一つできることがあります。
それは会議本番前の「リハーサル」です。
メールで何を当日話し合うか事前に流すのもありですが、
複数人数の場合、うまく全員に趣旨が伝わらなかったりします。
なので、会議本番の日の少し前の日に、
一度全員で集まり15分前後でいいので、
「会議当日は何について話し合うか?」
というミニ会議をやるのがおススメです。
事前に当日何について話し合うか共有できれば
当日はより濃い会議になるでしょう。
まとめ
とにかく相手と共有できる枠組みを作ってから
話を聴かなければちぐはぐになります。
質問の内容そのものよりも、どうやって
共有できる枠組みを作っていくか?
という視点で面接をしていくと、
相手も本音で話しやすくなるでしょう。
・枠組みを作る
・閉じる→開くへ
です。
よかったらやってみてください。
<お知らせ>
上手な質問についても練習する
傾聴サポーター養成講座は本当の授業を
1コマ無料体験することができます。
↓
http://bit.ly/2qJDa6f
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
↓
諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)
※岩松の個人的な趣味です
__________________