ゴールをイメージできても動けないときは

ものすごい大雨の日、
出張だった。

おおきなキャリーバッグをもって
出かけないといけない。

自宅から駅が遠いので、
タクシーを呼ぼうとしたけれど、
どこもつながらないか、断られた。

普段タクシーに乗らない私が、
使おうと思うくらい特別な日は、
ほかの人たちも乗りたい日に違いない。

「その理屈だと私は一生、
 タクシーを必要な時に乗れない
 ということになるではないのか?」

と思いながら、悩んでいた。

車で行こうか?

でも、4日間の出張なので、
駅前の駐車場代は高い。

そもそも、妻がその間に車を使う。

「結局、タクシーが捕まらなかった時点で
 選択肢はなかったんだな」

と、あきめて、

普通の通勤のときように
カッパきてスクーターで
駅に向かうことにした。

布製のキャリーバッグは
専用カバーに入れたっと、
45リットルのゴミ袋でグルグルに巻いて。

準備はしたものの、玄関を出て
大雨に向き合ったときは、
「ちょっと厳しいな」
と思った。

でもいざ、一歩雨の中に踏み出そうとした直前、
心なし雨がマシなったように感じた。
(たぶん錯覚ですが)

そして雨の中に踏み出していった。

バイクに乗り、
いったん走り始めてしまったら
もう止まることはできない。

行き切るしかない。

しばらく必死だった。

けれど、5分ほど進んだ頃、
ふと我に返り、こう感じた。

「もう大丈夫。最後まで行ける!」

・・・

「ゴールイメージしよう!」
「半分でもできればいいじゃないか!だから始めよう」

立ち止まっている人に
そんなアドバイスをする光景を目にします。

確かにその理屈には一理あります。

でも、人が立ち止まるときというのは
そのゴールやゴールに向かって進んでいる
自分の姿や過程のイメージができない時です。

どんなに正しいアドバイスも
イメージが見えないと人は動けません。

その時の一つの方法は、
しっかりイメージが見えるように
サポートするというのもいいでしょう。

でも、それでもイメージが
できないときもあります。

そんな時は、どうすればいいのでしょうか?

もう一つのやり方として、
未来を無理に見ようとするのをやめて
いま自分の目の前にある、
現実の一歩だけに集中してみる
という方法もあります。

誰にでも、いま自分の目の前にある、
現実の一歩先は見えます。

そして現実の一歩だけ前に進めば、
そこにはまた新しい次の一歩が見え来ます。

そして、また目の前の次の一歩を踏み出す。

これをくり返しているうちに
いつのまにか前に進んでいるのです。

そして半分も進んでしますと、
脳は「もう大丈夫」と感じます。

・・・

自動車も一番力を使うのは、
動き出す最初の瞬間です。

(目的地の素晴らしさが見えれば、
 それだけで動けるときもありますが)

ゴールは素晴らしいとわかっていても、
なかなか動けないということは
よくあることですね。

たとえゴールは見えていても
動き出せないときは、
視点を変えて一歩だけ踏み出すことを、
真剣にやってみてはいかがでしょうか?

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