人のふりを見てすること

出先のビルにいたときのこと。

トイレを拝借しに入ったら、
窓ガラスに見たことない虫がついていた。

2センチ位の大きさで、
イモムシくらいの太さをしている。

黒とオレンジ色のシマシマ模様の生き物。

そこにトンボのような羽が生えている。

虫には申し訳ないが正直、
ちょっと気持ちが悪い。

その生き物を見たとき、ふと思った。

「この生き物は、いまどんな気持ちで生きているのだろうか?」

と。

想像してしまった。

もし自分がこの風貌に生まれてきたとしたら、
人生(虫生?)に満足しているのだろうか?

でも、仮に満足していないとしても
それはそもそもこの虫のせいではない。

もしかしたら私自身も、この虫と同じ種類の虫として
この世に生を受けていたかもしれないのだから。

たまたま私が人間の形をしていて、
たまたま向こうが虫の形をしている。

その状態にどれほど満足しているかなど、
お互いには知るよしもない。

それに、もしかしたら向こうの虫の方が
私よりもっと人生に満足しているかもしれない。

そんなことは、わからない。

虫が不幸で人間が幸せとは限らない。

虫の方が私を見てこんな風に思っているかも知れない。

「そんな姿になって、かわいそうに・・・」

・・・

結局のことろ、相手が虫だろうが人間だろうか、
相手のことはいくら考えてもわかりません。

それが答えに違いないのです。

相手の気持ちをいくら察しようとしても、
本人に聞いてみなければわからないし、
聞いてみても本人さえわからないことも。

人の気持ちがわかると思っている人が
いるとしたらそれは大きな勘違い。

いいとか悪いの問題ではなくて、
人の気持ちなど正確にわかるはずがないのです。

ならば、

自分のことだけで精一杯やればいい。

自分の人生にだけ、より満足していけばそれでいい。

周りに虫がいようと、
自分より優れた能力の人がいようと
そんなことは関係ない。

私は人に何かをするということも含めて
常に私に満足することだけ
考えていけばそれで良い。

「人の振りを見て、わがふり直せ」

ではなくて、

「人の振り見て、わが道を行け!」

こちらが相手の気持ちなど
正確にわからないのと同様に、
相手もこちらの気持ちなど
正確にわかってくれない。

誰かにわかってもらえないと
前に進めないと思っているなら、
それは勘違い。

誰にわかってもらえなくても、
自分さえ自分のことをわかっていれば
前に進むことはいつでもできる。

人のふりも見ながら、わが道を行こう!

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