出張先の大阪の街を歩いていたら、目の前に松葉杖をつきながら、一生懸命歩いている、40代の男性がいた。
右足が固定されていた。
「ギブスかな?」
と思った。
話は変わりますが、まもなく小学6年生になろうかという小学5の冬、
猛吹雪の中、スキーで転倒し左足の脛骨(太い方の骨)を骨折しました。
全治4か月。
終業式を松葉杖で迎えたのは、いまでも痛い思い出です。
その時、10日入院し、足をギブスで固めました。
ギブスは硬い石のようなものでできているので、小学生の私にははとにかく重いのなんの・・・。
そして、中に汗をかくとかゆいのなんの(汗)。
固定されているから、カクことができないんですね。
私の想いで話はともかく、松葉杖で歩いている男性を見たとたん、頭の中に「ギブス」という言葉が浮かんできたのでした。
でも考えてみると「ギブス」って、不思議な言葉ですよね???
もちろん日本語ではないだろうし、英語っぽくない気もするし・・・。
そこで人生で初めて「ギブス」とスマホで検索をかけてみました。
すると、驚いたことに、「ギブス」というものは世の中には存在しないことがわかりまして。
正確には「ギプス(gypsum)」。
「ブ」じゃなくて「プ」なんですって。
そしてギプスは英語ではなくオランダ語、意味は「石こう」そのもののことだそうです。
ギプスは足に着けるものだけをさすのではなく、石こうはすべてギプスということです。
それが日本では、骨折の時固定するものだけ一般的にギプスと呼ぶようになったのだとか。
さらに、おそらく「プ」が言いにくかったという理由で、発音も濁音の「ギブス」になってしまったという説が有力です。
つまり、「ギブス」というものは、日本以外に存在しないというわけです。
言葉って調べてみると面白いですね。
・・・
話は変わりますが、こんな風にしてちょっとした言葉に引っかかる力というのは、傾聴力に直接影響してきます。
言葉に繊細な人は、話し手の表現の微細な変化や特徴をつかみ取り、関わることができます。
逆に、言葉の理解が雑だったり、自分の解釈に置き換える癖がある人は、主観的で自己満足になりがち。
相手の言いたいことからづれてしまうということがよく起こります。
傾聴力を高めたいなら、日常生活の中で自分と人の言葉遣いに、
両方にいつも注意をむけるようにするだけで、いい傾聴の練習になります。
よかったら、こだわってみてください。
もうこれで私は一生「ギブス」のお世話にはならなくてよさそうです(笑)。
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