「マシ」に生きる

飯田橋にある事務所の目の前を、1年前から工事をしています。

隣接する4つの建物を取り壊し、一つの大きな空き地にする工事。

ショベルカー、
クレーン車、
トラック・・・

日によってすごく音うるさいのです。

こちらはセミナーを開催する仕事。

ただ傍観しているだけではなく工事業者と密に連絡を取って、大きな音が出る工事は、日程や時間をずらしたり、対応もしてもらっています。

そうはいっても限界があります。

潰したら、そのあと新しく建てるに違いありません。

今後、新しく建設工事が始まる可能性が高いので、戦々恐々とした日々がまだしばらく続きそうであります。

その前に、十分な資金を作れれば、広いところに引っ越すというのもありかもしれません。

でも、引っ越したら引っ越したでまたいろいろあるわけでして、静観が今はいいかなという感じです。

真横の工事というのは、切実な問題ではありますが、良い面(?)もあります。

うちの事務所は4階の、少し高いところにありまして。

真横でしている工事の風景を、上から眺めることができるのです。

工事現場というのは、普通囲いがしてありますが、それは道路に面した部分。

隣接しているビル側には囲いはありません。

なので、工事現場を一望できます。

都会のど真ん中に結構広大な敷地が更地になっていまして。

そこで日々、普段見ることができない重機や人の作業風景を見放題であります。

好奇心が強い私としては、めったにないチャンスでもありまして。

窓を開ければすぐ見える工事風景を、楽しんでいたりもするのです。

・・・

人は、何か出来事に出くわしたとき、それが

「いいことか?悪いことか?」

二者択一ではっきりさせたがります。

しかし、出来事というのはそれ自体に良いも悪いもなくて、「いいと思う」か「悪いと思うか」その人の受け止め方しかないわけです。

そして、受け止め方は、いい悪いの二者択一ではなくて、いい面と悪い面というのが混在しているのが一般的です。

人によっては、人生「いい面だけみて生きよう」という人もいます。

でも、いいめん見るには、何が悪いかがクリアにわかっていなければ、いいも悪いもわかりません。

マズイものを食べたことがない人には、おいしいものは分からない、のと同じことです。

悪い面をちゃんと知っているからこそ、いいものがが何かわかるし、ありがたくも感じるのであります。

本当にいい人生を生きるには、悪い人生をよく知っているとよい、ともいえるのかもしれません。

もし自分が順風満帆な人生を送ってきたなら、きっと今の騒音を気にしながら仕事をする状況は耐えられないでしょう。

もちろん起きてくる問題への、対策は怠らないわけでありますが、それとは別にある思いは、

・昔、失業して働けなかった時より、いまのほうがマシ
・自分の意志では何も選択できなかった、大手企業のサラリーマン時代よりは、責任さえ自分で取れば自由に動ける分マシ
・なんだかんだ言いながら、対策すればどうにかできる程度の状況なのでマシ
・生活そのものはできる程度の問題なのだからマシ
・命を取られるほどのことではないのでマシ

と、より悪いことを思えば、相当に恵まれているわけであります。

・悪いものをよく知っているから、いいものがわかる
・一つ問題をなくしても、結局次の問題が出てくるだけ

問題をなくす能力が高いのもいいですが、問題があってもそれを抱えながら元気に生きる能力が高い方が、より幸せを感じられる時間が増えるのではないでしょうか。

悪い状況を思い浮かべ、それよりマシと思える人生というのは、決して悲観的な人生ではなく、結構いい人生なのではないかと、晴れた日の工事現場を見下ろしながら思ったりするのであります。

いかがでしょうか?

これをお読みいただいているあなたは、何かよりマシでよかったと思ったことはありますか?

ナンバーワンでなくても、オンリーワンでなくても、マシと思える人生なら、それはそれで幸せかもしれません。

「(何か)大きなものを手に入れる(手放す)と、幸せになれる!」という、思い込みのフレームが外れると、結構簡単に人は、いつでも幸せになれるかもしれません。

マシならいいのではないでしょうか。

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