中学1年生の娘とは、居間を片づける/片づけないでよくケンカをします。
年頃のためか?男女の違いか?
親と話すよりも、友達たちと話す方が楽しいようです。
唯一、共通の話題があるとすれば、絵を描く関連の話でしょうか。
毎日、あいさつはするし、言葉を交わさなくはない。
そしてケンカもする。
じっくりと何かについて話すかというと、そうでもない・・・。
そういう親子関係のご家族は、我が家以外にもあるかもしれません。
子供の気持ちがわからないといえば、確かにわからないですね。
でも、それでいいかなと、思っていたりします。
理由の一つは、話そうと思わないのも「気持ち」だから。
今の気持ちを大事にしたいなら、「話さずにいる気持ちも」大切にする対象になります。
もう一つの理由は、
「話さなくても、知りたいことはわかることがある」から。
・・・
我が家は2階にリビングがあり、その下が私の書斎になっています。
先日、平日の午後、日中に書斎で仕事をしてた時のこと。
学校から帰宅していた娘は、リビングにいました。
すると2階のリビングから、楽しそうに歌う声が聞こえてきました。
何かの音楽に合わせて歌っているようです。
そして、同じ曲を何度もリピートして歌っています。
娘には私に聞こえていることは伝わっていないでしょうが、それを聴いて妙にうれしくなりました。
だって歌うためには、結構エネルギーを使うから。
そして、何度も同じ歌を歌うのは、その曲をうまく歌いたい気持ちとか、あるいは、その曲が大好きだという気持ちがないとそうならないからです。
(娘は友達たちと、ときどきカラオケに行くので、その練習かもしれません)
エネルギーがあるときじゃないと、楽しい歌も悲しい歌も歌えないと思っています。
一人カラオケが趣味の私でさえ、忙しい時や、悩みごとがたくさんあるときは歌う気分にならないのです。
「歌える気持ちがある!」
そう思うだけで、うれしくなったのでした。
そして、改めて、言葉だけでコミュニケーションをとる必要はない。
あるいは、私に対しては発しない言葉にも、ちゃんと意味があると再確認したのでした。
親の目の前にいない、一人の時の自然な姿にこそ、私が本当に知りたい娘の正直な気持ちが出ていると思うのです。
のぞき見するわけにもいきませんが、幸いにも我が家は書斎がリビングの下にあるので、また娘の正直な気持ちに出会えるのが楽しみです。
下手な質問をなげかけるよりも、相手の自然な姿を見せてもらえれば、気持ちはよく伝わってきます。
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