傾聴にまつわる誤解2:「傾聴は気付きを与える」はウソ

傾聴されていると、気づくことがあるというのは事実です。

でも傾聴する行為そのものが、相手に気付きを与えることはありません。

この違いがわかりますか?

たとえばカウンセリングを例に言うと「岩松さんに言われて気付きました!」こう言われてしまうとカウンセリングとして大失敗です。

でも「岩松さんと話していたら、なんとなく思ったんですけど・・・」といって気づいたことを話してもらえたら、ちゃんと聴けたかなと思います。

傾聴が気づかせているのではなくて、本人が気づいているだけです。

相手に気付かせる力などカウンセラーにはありません。

また相手が何かに気付いたとしても、その気付きの中身があなたが望んだのとは違う気付きであることもしばしばあるでしょう。

傾聴という行為そのものは結果を何一つ保証しません。

聴き手も人間ですから気付いてほしいと相手に願います。

たとえば身近な人に道を誤ってほしくないと思えば心の底から気付いてほしいと願うでしょう。

いぽ腕「他人と過去は変えられない」という言葉はきっとご存知ですね。

願いながら聴くことはできても気付くかどうかは本人任せ。

むしろ傾聴は気づかせるのではなく、気づけずにいる人の心情に寄りそうのです。

寄りそって支えるというのが本当の意味での気付きにつながる(可能性がある)最大の支援なのです。

あなたは寄りそってもらっているうちに自分の中から気付きを得た経験があるでしょうか?

※原文からの抜粋なので、書籍とは内容が異なります。

t02200321_0237034613318008549

「ねえ、私の話聞いてる?」と言われない「聴く力」の強化書―あなたを聞き上手にする「傾聴力スイッ…/自由国民社

自分の心の声を聴き、人の心を聴く
・ 傾聴1日講座(基礎) /毎月開催中

脳と心を鍛える無料メール講座
・ 傾聴のつぼ入門編
・ 記憶のつぼ入門編

岩松正史のアクティブ・ブレイン関係のセミナー

・ 初心者のための記憶術
・ アクティブ・ダイエット
・ アウトプット読書法
・ 夢実現講座著書「聴く力の強化書」 /自由国民社
聴き手育成プログラム(企業向け)
メルマガ「毎日2分!傾聴三昧」

PAGE TOP