無意識の天才


「子どもは無意識の天才だ!」

そう信じて疑いません。

・・・

今月から、7歳の息子がテニススクールに通いはじめまして。

これまでやってきたスイミングも好きなようですが、家の都合で両方は通わせられそうにありません。

本人に選んでもらったところ、テニスの方がやりたいということです。

きのうは週末ですが自宅にいたため、始めてまだ2回目の、テニススクールの送迎を担当しました。

自分がテニススクールという場所に行った経験がないものですから、いろいろ気になって興味津々でして。

行きの車の中で興味本位に息子に訊いてみました。

「テニススクールって、行ったらまず何をするの???」

・柔軟体操か?
・走り込みか?
・何か独特な練習でもあるのか?

そんな推測をしながら質問したつもりでしたが・・・。

つぎの瞬間、息子から返ってきた答えを聞いて、思わず身につまされる思いがしてしまったのでした。

そのワケは・・・

息子がこう答えたからです。

「あいさつ」。

・・・

話は変わりますが、私は初めてやる研修やまだ慣れきっていない講座をする前には、いろいろと深く考える方です。

・どんな話題から入ったら、みんなの意識が講義に向きやすくなるだろうか?
・どんな話の流れで、次につなげていこうか?
・どんなアイスブレイクをして、リラックスしてもらうのがその後効果的か?

すごく深く考えてやっているつもりです。

でも・・・、

それはあくまで「進め方」を考えているだけであって、そのせいでもっと大切なことへの意識が薄かったと、息子の答えを聞いて反省したのでした。

「まずちゃんと、あいさつすること」

を考えてなかったな、と。

いつも、何ごとも、自分なりに一生懸命、考えてやっているつもりです。

先ほどの様な事を考えるのは、講師業を営む者として大切なことだとは思っています。

でも・・・、

「自分なり」に一生懸命考えれば考えるほど、「人として」基本的な「大切な何か」を見落としていることがあるんだな。

そんな気付きを、7歳児の何気ない一言からもらった週末の午後でした。

つぎの講座からは初心に戻って、はじめの挨拶をもっと丁寧に意識してするようにしようと、心に誓ったのでした。

いかがでしょうか?

これお読みいただいているあなたは、深く考えてやった結果、別の失礼をしてしまっていたとあとから分かったことはありますか?

子どもというのは無意識に、本当に大切なことを素直に理解できている天才であります。

ぜひ見習いたいものです。

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