中学1年生の娘が、ここ数日すごく悩んでおりまして。
それを見て、親として
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嬉しくてたまらないのであります!(笑)
もし本人にそんな本心を伝えたら、
どやされそうなので当然、言いません(笑)。
でも、滅茶苦茶うれしいのです!
・・・
娘は何に悩んでいるかといいますと、
選挙のスピーチ
であります。
先日、中学校の生徒会の役員に自ら立候補しまして。
今週から、各クラスをまわって、
選挙演説をするのだそうです。
そのスピーチで悩んでいるのでした。
それは私にとってとても「うれしい」ことでして。
子どもが悩み始めて喜ぶんなんて
不謹慎と思われるかもしれません。
でも私からしてみれば、それまで
悩んでいたことに比べたら、かわいい悩み・・・
・・・といより、真っ当ないい悩みであります。
なぜ、うれしいか???
一言でいうなら、学校のことで
悩めるようになったのが嬉しいのです。
夏くらいから数か月、特に理由もなく
娘は学校にほとんどいなくなりまして・・・。
春に中学校に入学し、本人なりに
頑張っていたようですが、夏くらいから
息切れして、新しい環境に
適応できなくなってしまったんですね。
当時は、
「今日は学校に行くのか?行かないのか?」
「このままいかなくなったら、この子の人生はどうなるのか?」
心配でたまりませんでした。
とりあえず、本人が休みたいという日は
そのまま休ませていましたけれど、
内心このままだったらどうしようと、
かなり、私も悩んでいました。
家にいる娘は体調不良ではないですけれど
やっぱり元気はなくて、
どうしてやることも出来ず、それも心配でしたね。
「電池切れ」
という言葉が、ぴったり当てはまる状態でした。
でも、そんなことを人にちょっと話すとすぐに
「学校なんて行かなくてもどうにかなるものよ」
「これもいい経験よ」
「あとになればいい経験だったと思うえるよ」
と、慰めにも、アドバイスにも、寄りそいにもならない
善意のコメントしかもらえず、
「悩んでいる私がおかしい」
と。いわれているようで、
話すのもつらくなりました。
本人の「たぶん」という程度の希望を聴きつつ、
担任の先生と話しあいながら、
部活を変えたり・・・、
塾をお休みにしたり・・・、
ほったらかしてみたり・・・、
かまってみたり・・・
藁にもすがる思いで、試行錯誤の連続。
・・・
結局、即効性はどれも感じられませんでしたけれど
でも、そういう試みが貢献もしたのか
夏休みが終わってひと月くらいしてから、
だんだん自分から行くようになり、10月には
「行かないとは、もう言わないと思う」
と、みずからいい出しました。
事実それ以来、自分で毎朝起きて行っています。
夏の頃、悩むことすらできず、
「わからない・・・」
「別に・・・」
「どうでもいい・・・」
しか言わなかった娘が、
選挙の演説の内容で「悩める」なんて、
なんて素敵な事でしょう!
もちろん、本人には大事なことなので
笑えないのはわかりつつ、
自ら選んだ学校のことで
悩めるようになった娘を見て
心底、安心したのでした。
・・・
いかがでしょうか?
このBLOGをお読みいただいている方の中には、
子どもを見ながらイライラしたり
「この子には問題がある」
と見えたりしている親御さんもいるでしょう。
不思議なことですが、別の立場の人から見ると、
とるに足らないことでも、こちらにとっては、
この世が終わりそうなくらい真剣な悩むときもあります。
逆に、
別の立場の人からすると
問題に思えることでも、
自分が安心してさえすれば、
問題はどこにも存在しなってしまうのです。
するとイラつくこともなく、
余計なアドバイスをしなくなります。
面白いですね。
問題はいつでも相手にあるのではなくて、
自分の中でわざわざ作り出しているのかもしれません。
娘を見て思いますね。
「悩みたいだけ、トコトン悩みな!!!」
と。
そして、この言葉は、
夏に娘のことで悩んでいた過去の自分と、
今も悩みをそれなりに抱え、
これから、もっと大きな悩みを抱えることになるだろう
未来の自分にも、同じ言葉をかけてあげたいですね。
「悩みたいだけ、トコトン悩みな!!!」
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