気付けない自由

小学1年の息子が中耳炎になった話は、
先日のBLOGで書きました。
聴こえないワケ

BLOGを書いている最中に、
ふと思い出したことがありまして・・・。

そういえば私も、小学1年のとき
中耳炎になったことを思い出したのでした。

確か5月頃。

38年前のことなのに、
月まで覚えています。

なぜ覚えているかといいますと、
小学校の帰りに小学校の目の前にある
耳鼻科に母と言った記憶があるからです。

そして、5月頃と特定できるのはなぜかというと、
7月には東京のその小学校を離れ
長野に転向したから、
その時期しかあり得ないのであります。

でも、不思議なのは、
耳鼻科に通った事実は思い出せても、
引っ越しが決まっていた当時、
どの様な心境で日々過ごしていたのか?

当時の感情が一切思い出せません。

引っ越し先でのことはよく覚えてるのに、
引っ越す直前で覚えてることは
非常に限られます。

・中耳炎のこと
・スイミング用具買っても、転校したら使えなくなるのでプール開きの日にプールに入れず見学していたこと
・小学校の給食が大好きで、牛乳が三角パックだったこと・・・

ところが、

・クラスメイトが誰だったか?
・担任の先生が男だったか?女だったか?
・小学校での勉強や行事のこと

これらが一切思い出せないのです。

唯一思い出せることは、
私は当時、絵を描くのが好きで、
休み時間などによく銀河鉄道999の
電車を描いていました。

それを見たクラスメイトが
(男の子だった気がしますが顔も名前も出てこない)
すごく興味を持って褒めてくれまして。

自慢好きな私ですから、
自慢しようと思ったのですが、
その直後、心にブレーキがかかりました。

「友達を作って仲良くなっても、もうすぐ俺は引っ越しちゃうんだし、意味ないや・・・」

そう思い、言葉を飲み込んだ記憶があります。

友達が増えると、余計に別れが淋しくなる・・・。

子ども心に、そう思って
できるだけ心に蓋をすることで
自分を守っていた気がします。

幼稚園が終わるまでガキ大将で
暴れん坊だった私ですが、
引っ越して以降、大人になるまで

プライドが高い、感情をあまり出さない、
キャラクターが身について
いったのでありました。

人間の意識の99%以上は、
自分では意識化できない潜在意識と
言われています。

思い出すことができないのにも、
ワケがあるのですね。

そして、当然、
覚えているのにもワケがある。

「気づきが大事」

といいますが、
本当に気付きが大事なら、
気付けない心のワケもまた
大事にしてあげるべき対象でしょう。

本人が勝手に気づくのは自由ですが、
外から気付かせようとするのは
罪であります。

心のワケは、気付いていることも
気付けずにいることも大切にしましょう。

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