マドレーヌとフィナンシェの違いを知っている岩松正史です。
年末に実家に帰省しています。
実家から西に徒歩3分いくと
セブンイレブンがあってくれます。
飲みたくなったらすぐ買いに行けるので
コーヒー好きには天国です。
そしてもう一つ。
東に3分歩いたところにもやはり
セブンイレブンがあるのです。
同じ距離・・・。
有難いのですがどちらにいこうか
いつも悩みます。
「悩み」というのは人生の選択肢が
少なすぎるときも悩みますが、
多すぎても悩みますね。
選択肢が多いことが
ありがたいかどうかとは別次元で
優劣が付けられないものはすべて
悩みになります。
また、自分自身に「願望」がある時の悩みと
ないときの悩みも質が全く違います。
セブンイレブンでコーヒーを飲みたい!
という願望(欲望?)がある悩みは、
「いいものが得られる未来」がわかっている
プラスアルファを手に入れる期待感から来る悩み。
でも願望がない悩みというのもあります。
つまり「嫌なものを避けよう」という動機で
選ぶときの悩みです。
これは少々たちが悪いです。
欲しいものがないので、目の前の第一歩を
選ぶ基準が自分でよく分からないのです。
「最初の一歩がマシそうに見えても、その先が悪かったらどうしよう・・・」
と考えてみ仕方がない未来を憂います。
「何でもいいから何かいいことはないか?」
「悪くならないほうを選びたい」
だけでは、動機づけが非常に弱い。
一見、悩んでいるように見えて
悩みがはっきりしない人というのは、
この後者のタイプでしょう。
願望がハッキリある時の悩みは、
一緒にイメージを作っていき、
共有していけばいいでしょう。
でも、
願望がはっきりないときの悩みは
明るい未来のイメージを作り
見せようと試みるのではなく
本人さえも何をしたいのか?
何をしたくないのか?
漠然としかわからない
その心情に寄り添うところから始めないと
相談に乗ってあげているつもりが
心の距離が乖離していってしまいます。
たとえば、
「大切な家族を亡くした」という類の
悩みもそれに該当します。
明るい未来などないのですから、
相談を受けるとしても解決策を
見つけていくわけではありません。
明るい未来などないのです。
これは極端な例ではなくて、
死にかかわる話以外でも
似た類の悩みは、山ほど存在します。
・・・
悩み相談と一言で言っても
悩み方に質があるのです。
「悩み→即解決策探し」
という思考を捨てましょう。
悩みには
・どちらかしか正解がないときがある
・どちらを選んでも正解の時もある
・どちらを選んでも正解ではないときもある
・どちらを選んでも大して変わらないときもある
結局、最後に選択した結果の良し悪しを決めるのは
その選択をした「自分」にどれだけ
納得するか、その受け止め方で決まります。
なっとくというのは、選択の結果起きた事象と、
それに対する受け止め方で納得度合の両方で決まるのです。
正解かどうか決める50%は自分次第。
だから「自分への信頼度」が低いと、
いつまでたっても正解を見つけることが出来ないのです。
選択した「結果」そのものに正解はありません。
正解は結果に対する「納得度合い」
・・・つまり、心が決めます。
そう考えると、
「何を選んでも正解」ということも出来ますね。
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