スイカを叩く

いつもありがとうございます。

実はスイカ割りをしたことがない、岩松正史です。

いつもより早く家を出た。

すると駅の改札は
いつも以上に混んでいた。

なぜなら、

私にとっての「いつもの時間」は
通勤ラッシュを少し過ぎた時間だからだ。

今日は通勤ラッシュに
ピッタリ当たってしまった。

通期ラッシュになれている人々は
実にみんなテンポよく
自動改札を通っていく。

慣れてない私はテンポを
乱さないようにしようと思いながら
スイカ(電子マネー)を準備した。

改札が近づくと
まるで飛行機の離陸時のように
少し緊張してきた。

そして

あと数名で自分の番
となったとき、
私の前方で

「ピンコン、ピンコン」

改札からエラー音が鳴り響いた。

つぎの瞬間、

「バン!」

という大きな音が鳴った。

むしろその音に驚いた。

見ると、

改札をうまく通れなかった
サラリーマンの男性が、
再度スイカを自動改札機に
タッチしていたのだが、

その時なぜか男性は
(スイカが入っている)
自分の財布を改札機に叩きつけて
入っていったのだった。

「バン!」はサイフで
自動改札を叩いたときの音だった。

改札の扉は空いた。

男性は中に入っていった。

でも疑問が残った。

なんで、あんなに強く
叩きつける必要があるんだろう?

・タッチしたはずなのに開かなかった改札に怒っているか?
・タッチし損ねた自分に凝っているのか?
・改札の扉が開かずうしろの人たちに迷惑をかけたテレカクシなのか?

あるいは

・改札を通る前に、すでに何かに怒っていたのか?
・会社に向かっている自分に怒っているのか?
・こんな人生を歩んでいる自分に怒っているのか?

真偽は不明。

でも一つだけハッキリしていることがある。

それは

外に怒って見せる人は、
自分の内側に怒りを抱えている
ということ。

スイカで改札を叩く人が
心穏やかで幸せな人で会うはずがない。

外への不満は自分の内側にある不満の表れ。

もう一つ言えば
外に不満を持つ人は、
自分自身の何かに不満を持っている。

外見は中身が表われるだけの
ただの鏡、ディスプレイでしかない。

自分への不満は、他人への
不満となってよく現われる。

スイカを叩いた彼はきっと
外に怒りながら自分に
怒っているに違いない。

でも、外を傷つけることは
自分も一緒に傷つけることになる。

私には、

いいたいように他人に悪口をいえば言うほど
自分の気分がよくなるどころか
どんどん気分が悪くなっていた
という経験がある。

他人に怒ってストレスが
解消されることはない。

他人に怒りながら、
自分に怒っているから、
ますます自分の気分が悪くなる。

彼はスイカを叩きながら
自分を叩いていたはず。

彼はスイカを叩いて
どれくらい「痛かった」だろうか。

<お知らせ>

「大病をした方との接し方」
「傾聴ボランティアの聴き方」
ダブル講演会5月31日(東京)
 ↓
http://bit.ly/2WPfTLM

<<編集後記>>

きのうは講座開催後、
夜中にそのまま事務所に残って
夜9時から10時まで、

オンラインの呼吸法講座
に参加しました。

まだ始めたばかりなので
コツをつかみ切れていませんが、

座禅にある数息観のような
数を数える呼吸法で
リラックスしながら
集中力を養う練習をしました。

スッキリしましたね。

同時に、

あえて時間を定めないと
自分を休ませることもできない
ようではいけないと、

反省もした次第です。

今日も朝から飯田橋で講座です。

張り切ってまいりましょう。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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