いつもありがとうございます。
体重が重いと心も重くなりがちな、岩松正史です。
問題解決のプロ育てる
傾聴心理士の講座がはじまって
まもなく半年。
総仕上げの時期を迎えています。
参加者の皆さんはいま講座でお伝えした、
具体的提案までつなげる
「問題解決の7つのステップ」
の流れ体験してもらうため、
身の回りの知人にお願いしてもらい、
クライエントを募り数回にわたって
継続カウンセリングしもらっています
理屈や技法を単体で学ぶのではなく
リアルな面談経験は
生きた経験として残ることでしょう。
しかし、そんな中
実際に面談をしたメンバーから
意外な感想をたくさんいただき
私自身驚いています。
何が意外かと言いますと
「問題解決の7つのステップに乗せられなかったけれど、問題が解決してしまった」
という人が続出したのです。
話を傾聴しているうちに、
クライエントが勝手に一人でしゃべりながら
自己解決してしまったのだとか。
練習している本人としては、
練習目的の7つのステップに乗せられず
「練習は失敗に終わった」
と残念そうに言うのですが・・・。
私から言わせれば、
7つのステップは相談の受け方を
あくまで一般向けに汎用化したものですので、
ステップ通り進めるよりも、
自分の内側から解決できるような支援の方が
よほど高度なスキルです。
でも、
課題をこなそうと思っていた本人からすると、
「失敗した」
という自己評価になってしまうのでしょうね。
本人からの気付きで問題解決に至るなら
ビジネスなどの場面に限らず、
心理カウンセリングも出来てしまいます。
「話を聴いているだけで、解決してしまった」
と思うか
「話を聴いているだけで、解決につなげることが出来た」
と思うかで同じ結果でも評価が変わります。
より高度なことをしているのに
本人は気づかない。
みなさんの残念そうな反応を
面白いと思いながら聴いていました。
そして聴きながら思いました。
「指導者の一倍大事な役目は、出来ていることをちゃんと伝えることだ」
と。
新しいことにチャレンジしている人は、
いったい何が出来ている状態で、
何が出来ていない状態なのか基準がまだないから
自分ではよくわからないのです。
その時、指導者がちゃんと
「いまのは出来ていました」
と言ってあげないとせっかく出来ていても
自分のものとして吸収することが
出来なくなってしまいます。
出来ていないところばかり指摘していても
人を育てることはできないんですね。
実際私がそれで(が)いいと伝えたら
みんなキョトンとした顔で
「これで・・・いいんですか???」
と狐につままれたような顔をします。
でもちゃんと説明してあげると
納得して成長した自分を
喜んでくれるのでした。
いかがでしょうか?
これをお読みいただいているあなたは
人を指導するときに出来ていないところの
指摘ばかり多く偏っていませんか?
5:5くらいを意識して
出来ていることをちゃんと伝えてあげないと
せっかくの成長のチャンスを
取りこぼしているかも知れません。
出来ていることを
ちゃんと伝えることが大切です。
<お知らせ>
5月31日に講演会をやります。
「大病をした方との接し方」
「傾聴ボランティアの聴き方」
ダブル講演会5月31日京橋(東京)
↓
http://bit.ly/2WPfTLM
明日締め切りです。
<<編集後記>>
考えなければいけない仕事が
たくさんあるのに、
どうにも調子が出ませんで。
私の場合、大抵そういうときは、
「睡眠不足の蓄積」
が原因です。
ストレスというのは
イベント的なハッキリしたものよりも、
日々気付かぬ間にジワジワと
蓄積されるものの方が気づきにくく
厄介なのかもしれません。
きのうは考えるのをあきらめて
夜10時くらいに寝たら
案の定、今朝はスッキリであります。
張り切ってまいりましょう。
今日もいい一日をお過ごしください!
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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)